阪神・湯浅 気迫の100球 シーズン終盤想定「疲れてる中でどれだけ出せるか」

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 「ヨイショ!ヨシッ!」。1球ごとに気迫の声が漏れる。侍ジャパンに選出されている阪神・湯浅京己投手(23)がブルペン入りし、投手陣最多となる100球の熱投だ。

 「第1クールは2日間なので、追い込もうっていう意味で、もともと100球投げようと決めてました」

 シーズン中同様に「空振りを取るフォーク」、「外の真っすぐ」など打者をイメージして投球。シーズン終盤の状態も想定しながら「体が疲れてる中でどれだけパフォーマンスが出せるかだと思うので、1回、球数を多く投げとこうかなと」と意図を説明した。

 投球の幅を広げるための工夫も重ねる。トラックマンで計測しながら「握り変えます。真っすぐみたいになるかも」と通常よりも浅い握りでフォークを試投。1月中から試していたと言い「真っすぐの回転で落ちたら打者は真っすぐだと思って振ってくると思うので、打ちづらいと思う」と狙いを明かす。試行錯誤の段階ではあるものの、ものになればシーズン中の新たな引き出しとするつもりだ。

 先乗り自主トレから休日を挟んで4日全てでのブルペン入りとなったが、今後は「WBCもあるので、自分で考えて調整しながら」と右腕。WBC、その先の新たなシーズンへ、いよいよ実戦モードに突入だ。

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