岡田阪神 充実のキャンプ初日 ご満悦「やってきたな」 課題の守備で一番の収穫

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 プロ野球は1日、6日に始動する西武を除き11球団がキャンプインした。再びタテジマに袖を通してこの日を迎えた阪神・岡田彰布監督(65)は、充実のキャンプスタートとなった。ハツラツとしたナインの動きを見て、オフの自主トレの成果に合格点。課題の守備面にも手応えをつかみ、新任の今岡打撃コーチと密に連携を図った。また“メリハリキャンプ”も掲げ、岡田改革を推し進めた。

 最高気温22度。第2次政権のキャンプ初日は、雨に見舞われて石川市のドームへ直行した前回04年とは大違い。晴天に恵まれ、ナインのハツラツとした動きに自然と頬が緩む。久々にユニホーム姿で選手と再会した岡田監督は「(練習を)やってきたなという感じを受けた」とご満悦だ。

 「アップから走る姿とかな、キャッチボール、カットへ強いボールを投げるとかな。そういういろんな面である程度はやってきたんじゃないかな。そういうふうに見えたけどね」

 一番の収穫に挙げたのが守備面だ。シートノックでは昨秋キャンプに続き、外野陣はカットマンへ送球し、内野陣は強くて速いゲッツー送球を徹底。「2カ月ぶりぐらいにやった割には、ちゃんとできていたんじゃないかな」。昨秋からひと冬を越えて成長した姿に、ニンマリだ。

 自慢の投手陣にも手応えを深めた。この日は岩崎、助っ人3人を除く投手がブルペン入り。「今日は西(勇)とかあの辺も投げた。もう投げるとは思わなかった」と仕上がりの早さに驚くと同時に、意欲も感じ取った。

 コーチ陣との密な連携も岡田流だ。練習中は初指導となった今岡打撃コーチとじっくり話し込んだ。「各選手の特徴というかね、こういう部分がいいとか、この辺を直したいっていうかね。そういう話はしてました」。打撃に関しては「まだ初日ですから。これからどんどん伸びていってくれたら」と話すにとどめたが、大満足のキャンプ初日となった。

 前日のミーティングでは選手に「やるべきことをやったら、早く帰るように」と伝えたという。「(球場に)長いことおったからって勝たれへんやんか。オレなんか速攻、帰ってたからな。ゆっくり風呂に入って、次に備えたらいいやん」。ジョークを交えてメリハリの重要性を説いた。

 午前の歓迎セレモニーでも「アレ」を計9度使用し、スタンドを爆笑させるなど65歳は絶好調だ。球団OBとも積極的にコミュニケーションも図り“オール阪神ムード”も上昇中。27日のキャンプ打ち上げまで、岡田改革を推し進めていく。

 ◆土砂降りでも慌てず騒がず 岡田監督の第1次政権初年度の春季キャンプ初日は2004年2月1日。練習開始直前にスコールに見舞われ内野グラウンドは水が浮く状態に。これに対し、岡田監督は室内練習場を併設する石川球場へ選手らを移動させた。野手はウオーミングアップ、シートノックを終えて再び宜野座球場へ。フリー打撃などで調整させた。

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