阪神・井上 宿敵主砲の極意で正右翼手本命 岡本和から「線で捉える」技術&意識改革吸収

 阪神・井上広大外野手(21)が21日、鳴尾浜で練習を行い、巨人・岡本和真内野手(26)との合同自主トレで本塁打の神髄を学んだことを明かした。2年連続の“岡本塾”入門では「(球を)線で捉える」という技術論に加え、意識改革も説かれた。2年ぶりの1軍キャンプを射止めた右の大砲候補が、群雄割拠の右翼争いを勝ち抜く。

 宿敵の主砲から2年連続で打撃の神髄を授かった。井上は約10日間に及んだ岡本和との合同自主トレを振り返り、「収穫はいっぱいあります」と表情に充実感をにじませた。

 昨季は2軍で打率・222と確実性を欠いた。「まずはストレートをしっかり捉えることが大前提」としつつも、直球打ちに固執し過ぎると変化球の対応で後手に回る。「点で捉えない、線で捉える感じのことを教わった」とうなずいた。

 一方で2軍チーム最多11本塁打と長打力は魅力十分。5年連続30本塁打を達成した岡本和から「ホームランバッターになりたいか、なりたくないかで打ち方が変わってくる」と意識改革の重要性も吸収し、「自分が目指しているところ」と大砲への成長を誓った。

 下半身強化にも余念がない。合同自主トレでは「足を使うのも大事」と内野ノックに比重を置き、脚力を鍛えた。筋力トレにも意欲的で、元プロレスラー・吉野正人氏のパーソナルジムにも入門。瞬発力を維持しつつ、筋力を増強してきた。

 春季キャンプでは2年ぶりの1軍切符を勝ち取り、激戦の右翼争いに参戦する。ドラフト1位の新人・森下は右脚肉離れで2軍スタートだが、2月中旬には1軍に合流する見通し。初の1軍キャンプとなった左の前川、右の井上を加えた三つどもえが生存競争の中心。さらに島田らも虎視眈々(たんたん)と定位置を狙うが、井上の意識は自らに向いている。「12月、1月にやってきたことを継続してできれば。それをしっかりと出せるように準備していきたい」。積み上げた研さんの日々は、2月の沖縄で日の目を見るはずだ。

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