阪神・岡田監督「忘れられへん」1・17決意新た 現役最終年「がんばろう神戸」合言葉にV

 阪神・岡田彰布監督(65)が阪神・淡路大震災から28年となった17日、鳴尾浜球場を訪れ、百北球団社長ら球団幹部、選手らと共に黙とうし、犠牲者を悼んだ。震災のあった1995年はオリックスに在籍し、現役最後の年。「がんばろう 神戸」を合言葉にリーグ優勝を達成した当時を思い返した。

 球団の半旗が掲げられる中、岡田監督は静かに目を閉じた。あの日から28年。「それはもう忘れられへんな。こっち住んでたら。忘れられへん1日だったからな、あれはな」。約1分間の黙とうをささげ、神妙な面持ちで当時を思い返した。

 95年はオリックス移籍2年目。所用で訪れていた四国で被災し、「揺れた揺れた。目覚めた。(震度)4か5やったかな」。当日は飛行機が欠航となり、翌18日は伊丹空港から車で約7時間かけて、自宅へ帰ったという。

 「(通常)25分ぐらいで行けるとこをな。(道中は)山登ったわ。がれきで通れんかった。動かれへんような状況やったもんな」

 自宅は無事だったが、身内の安否確認などに追われ、練習もしないままキャンプイン。キャンプ終了後もしばらく神戸市にある選手寮「青濤館」での生活を余儀なくされた。そんな苦境からチームは「がんばろう神戸」を合言葉にリーグ優勝。そのオフにユニホームを脱いだ将にとっても忘れられないシーズンとなった。

 「外野席は多分無料で開放してな。結構お客さん入ったよ、ものすごい刺激になったしな。神戸の人は野球を見て勇気を与えられた、そういうのはあったね」と岡田監督。再びタテジマに袖を通して迎える2023年。決意を新たに“アレ”へ突き進んでいく。

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