阪神・湯浅「やるからには世界一」 WBC使用球で投げ込み 開幕守護神も「イケると」

 阪神・湯浅京己投手(23)が15日、沖縄・宜野座で、梅野隆太郎捕手(31)らと行っている合同自主トレを公開した。3月に開催される第5回WBCの日本代表「侍ジャパン」選出が内定。ブルペンでは梅野を相手に、WBC使用球で直球を中心に投げ込み、「やるからには世界一を取りたいと思ってます」と高みを見据えた。

 世界での戦いへ向け、視界が良好だからだろう。南国の雨交じりの曇天とは対照的に、湯浅の表情は晴れやかだった。初参加となる“チーム梅野”での、春季キャンプ地・宜野座でのトレーニング。ペナント開幕前に待つ大仕事に向けて、準備に余念がない。

 WBC使用球を手にブルペンに入って肩慣らしを終えると、梅野を座らせた。「ヨイショ!!」。叫び声を上げながら熱のこもった投球を見せ、足元に置いたタブレットで回転効率などのデータを時折チェック。キャンプでも経験しないような至近距離でカメラを構える報道陣に苦笑いを浮かべながらも、集中は切らさない。終盤には打者を立たせて、直球主体にスライダーをわずかに交ぜ、20分間で42球を投げ込んだ。

 代表入りの正式発表前だが「自分にとってプラスの時間でしかない。そこに向けてしっかり出られるように、調整していきたい」と胸にはすでにサムライ魂を抱く。昨年11月の強化試合での登板経験も大きい。国際試合のロジンにベタつきを感じたため、使用をやめたところ、「11月に比べたら全然感覚的にもよく投げられてますし、あまり滑らない」と改善。WBC使用球で制球に苦しんだフォークも、「問題なく投げられる」と適応済みだ。

 “セ界”での戦いも当然意識し、調整を進める。指揮官からは守護神としての期待がかけられており、「岡田さんが直接ではないですけど(マスコミに)言ってくれているということで、準備的には違う」と気合十分。WBCからシーズンへ、ハードスケジュールになるが、「WBCのボールから日本のボールに戻す方が、自分の感覚的に逆の時よりイケると思う」と開幕から九回のマウンドに立つ覚悟でいる。

 「(打者が)日本人だから、外国人だからといって、特に変えることは自分の中ではない。普通に自分の力を出したい」。日の丸戦士として、ブレーク2年目の虎戦士として。アツアツの気持ちで対戦相手をねじ伏せ、ダブルで頂点をつかみ取る。

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