阪神・近本 イチローになる 憧れ大先輩に感銘 引退後もスポーツ振興活動へ結果残す

 子どもたちの前でダッシュ走を披露する近本(撮影・高部洋祐)
 子どもたちと笑顔で記念撮影する近本(中央左)と村上(同右)
 富士高の部員を指導するイチローさん(代表撮影)
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 阪神・近本光司外野手(28)が4日、地元の兵庫県淡路市で、淡路青年会議所主催のスポーツ教室に参加した。集まった小学1年から3年までの約60人の子どもたちと体を動かしながら交流。マリナーズのイチロー会長付特別補佐(49)を憧れの選手に挙げ、スポーツ振興に励む大先輩のように、自身も活動していくことを誓った。

 子どもたちの笑顔に元気をもらい、純粋にスポーツを楽しむ心に触れた。地元・淡路島で初めてスポーツ教室を開いた近本。小学生約60人と一緒に室内練習場を駆け回り、気持ちのいい汗を流した。

 「すごく楽しかったですし、こんなに1、2、3年生は大きかったんだなと感じました。こんなに動けるんだな。すごいなと思いました」

 野球教室ではなく、スポーツ教室として開催した今回のイベント。地元を盛り上げるだけでなく、スポーツを楽しんでもらうことも目的の一つだった。「(野球人口が)少なくなっているのは事実。僕も何かできたらなと思うんですけど、野球だけではないので。野球教室よりはスポーツ教室。スポーツ人口を増やしていけたらいい」と説明する。

 とにかく子どもたちに楽しく体を動かしてもらう。その思いはイベントのメニューにも込められていた。開会式後、いきなり「しっぽ取りゲーム」からスタート。近本と共に参加した村上が、子どもたちの腰に付いたひもを追いかけて取りに行く。「近本にしっぽを取られたなとか、逃げ切ったなとか、記憶に残ってもらえばいい」と狙いを明かした。

 憧れの存在であるイチロー氏の姿に感銘を受けている。「イチローさんはどういう立場であっても、やることを明確にやってらっしゃる。僕も引退したらやりたいことをやっていきたい」。高校生の指導や女子野球チームとの試合など、スポーツ振興に励む先輩の取り組みは自身の活動と通じるものがある。

 活動を続けるには、今後も結果を残すことが大事だ。今季は盗塁王を獲得し、2年連続のゴールデン・グラブ賞にも輝いた。プロ野球選手としてプレーで子どもたちに還元する。「そういう意識がなかったら、自分だけで頑張ろうとする。球場に招待することもそうですけど。そういうところで(子どもたちから)すごく力をもらえる」と感謝する。

 来季でプロ5年目を迎える選手会長。スポーツ界を盛り上げるために、全力で走り続ける。

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