阪神・高山 レギュラー奪いに行く 「ファンの強さ」感じた苦しい1年「結果で返したい」

 阪神・高山俊外野手(29)が23日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万減の2100万円でサインした。今季は2年ぶりの1軍昇格を果たすも、結果を残せず。岡田新監督となり両翼のレギュラーが白紙という中、「奪いに行く気持ちで」と悲壮の覚悟を示した(金額は推定)。

 悔しさ、危機感-。苦しい思いが渦巻く中、今季を振り返った高山がまず口にしたのは、ファンへの思いだった。

 「去年(1軍に)全く出ていなかったんですけど、(今年)上がった時に本当にたくさんの声援をいただいて。うれしかったし、ファンの強さというのをすごく感じました」

 4月9日・広島戦(甲子園)で代打で2シーズンぶりに1軍出場を果たし、20年10月5日以来の安打も記録。虎党の大歓声を受けた。だが、その後は思うような結果は残せず、38試合に出場して打率・189。6月下旬に抹消されると、直後の2軍戦で自打球による右膝蓋(しつがい)骨の骨折を負い、シーズン後半はファームで過ごした。

 巻き返しへ、不退転の決意で臨む。岡田新監督となり、両翼のレギュラーは白紙という現状。ただ、高山は「空いてるという感覚はなくて。空いているから誰か入るという、そんな感じで入れると思っていない」ときっぱり。「奪いに行く。そういう気持ちでやりたい」と力を込めた。

 崖っぷちの男にとって、この秋は充実の時間となった。秋季練習で指揮官からスタンスの狭さについて指摘を受け、秋季キャンプでも直接指導を受けながら打撃フォームや動作を定着させることに注力。「スタンスをただ広げるだけじゃなくて、左足の使い方とかでアドバイスいただいた。打球も変わってきたと思いますし、いい感じ」と好感触を明かし、「来シーズンの結果で返したい」と意気込みを語った。

 このオフも打撃面に重点を置き、鍛え抜いていくつもりだ。目下の照準は2月11、12日に、主力投手を除く1、2軍総出での12イニング制紅白戦。「結果というのは1番のアピールになると思うので、まずそこに100%合わせていきたい」。16年には新人王にも輝いた男は、悲壮な覚悟で8年目となる来季へ臨む。

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