阪神・ドラ6富田 “伊藤将投法”で5回0封6K 社会人最後の大会で気合の投球
「愛知県会長杯・1回戦、三菱自動車岡崎10-0TJクラブ」(12日、トヨタスポーツセンター)
阪神からドラフト6位で指名された富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が12日、社会人で最後の大会となる愛知県会長杯1回戦・TJクラブ戦に先発し、5回2安打無失点で6奪三振。「真っすぐは当てさせないくらいの投球をしたかった」と貫禄を見せつけた。
最速142キロながら、キレのある直球と変化球を駆使して三塁すら踏ませなかった。視察した筒井スカウトは伊藤将を引き合いに出し、「右手の使い方が共通している」と評価。「先発で長いイニングを投げられる」と太鼓判を押した。
富田は10月のU23W杯で世界一に貢献し、最優秀投手とベストナインを獲得。ドラフトで指名を受けた後、国内では初登板だった。この試合が社会人ラスト登板となる可能性が高く、「最後だなと思いながら投げた」と気合の投球を見せた。
「大きな目標は10勝」と伊藤将の1年目の成績に並ぶことを宣言。同じ社会人卒の先輩左腕を追いかけ、1年目での2ケタ勝利を目指す。
◆富田 蓮(とみだ・れん)2001年9月6日生まれ。21歳。岐阜県出身。174センチ、78キロ。左投げ左打ち。投手。大垣商、三菱自動車岡崎を経て22年度ドラフト6位で阪神から指名を受ける。中学時代には大垣ボーイズに所属。大垣商では1年秋からベンチ入り。三菱自動車岡崎入社後、侍ジャパンのU-23代表に選出。最速は147キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク。