阪神・岩貞は残留 能見の「14」背負って3年全部アレ「チームのピースになる」

 阪神は9日、岩貞祐太投手(31)が今季取得した国内FA権を行使せずに残留すると発表した。新たに3年総額3億円で契約に合意し、背番号「17」から「14」への変更も決定。兵庫県西宮市の球団施設で会見し、「3年全部、優勝する気持ち」と覚悟をにじませた。(金額は推定)

 悩みに悩んだ末、出した結論は残留だった。シーズン終了後に球団と複数回の交渉を行った上、鳴尾浜などで自主練習に励みながら最後の最後まで熟考を重ねてきた。権利行使最終日の朝、岩貞はようやく最終決断を下した。

 会見の冒頭、自らの口で「残留することに決めました」と報告。「ずっとタイガースでやりたいという思いは持っていた。球団からは自分が想像するよりもいい評価を頂いた。これからまた頑張っていこうという気持ちになりました」と決断理由を明かした。新たな3年契約で合意に達し、「3年全部、優勝する。それしかない」と力強く決意表明した。

 球団との交渉の中で背番号「14」への変更も提示された。今季限りで現役を引退した、同じ左腕で尊敬する能見篤史氏が阪神在籍時につけていた番号だ。「軽い番号ではないですし、自分が10年以上も憧れている方がつけていた番号。言われた時にものすごく響きました」と素直な思いを明かした。

 能見氏が阪神を退団し、オリックスに移籍した20年オフには「本当は言いたかったけど、自分が見合った成績ではなかった」と希望を口に出すことはなかった。「今回は球団からそういう話をされたというのが、自分の中ではとてもうれしかった」と残留の決め手の一つになった。

 9年目の今季はリリーフで53試合に登板し、2勝1敗11ホールド、防御率2・57をマーク。昨年は契約更改の席で厳しい評価を受けたが、好成績で背番号変更を含めて納得する契約を勝ち取った。

 起用法に関する話は出なかった。「僕らがわがままを言うべきではない。必要とされる場所で投げる。若い投手に対してもそういう姿を見せるべき。先発でもリリーフでも、チームのピースになれるように」と強い覚悟を示した。来季からの3年間、岩貞は優勝のために与えられた仕事場で全力を尽くす。

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