侍・佐藤輝 WBC猛アピ打 同組豪州から豪快タイムリー「仕留められて良かった」

 「侍ジャパンシリーズ2022、日本8-1オーストラリア」(9日、札幌ドーム)

 阪神・佐藤輝明外野手(23)が六回無死一、二塁で右中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、栗山監督の国際試合初勝利に貢献した。侍ジャパン合流後、自身初の長打で2試合連続の適時打とし、本戦出場への可能性も広げる一打となった。来年3月のWBC1次リーグで同じB組に入った豪州とは、10日も同所で第2戦を行い、さらなるアピールを狙う。

 あと少しでスタンドインとも言える一振りに、札幌ドームに詰めかけたファンがドッと沸く。佐藤輝が侍ジャパン合流後、日の丸のユニホームで初の長打をマーク。ようやく“らしい”当たりが出て、本人も安ど感を漂わせた。

 「チャンスでしたし甘い球だったので。仕留められてランナーをかえせて良かった!!」

 3点リードの六回無死一、二塁。マウンドには3番手右腕・グロゴスキが上がった。カウント2-1からの4球目、甘く入った125キロチェンジアップを逃さなかった。

 白球は右中間フェンス上部に直撃し、二走・森が本塁に生還。2試合連続適時打となる一打で、勝負強さを発揮。「長打が求められてるんじゃないかと思うので良かった」と表情に充実感がにじむ。

 どうしても勇姿を見せたい人がいた。今季まで阪神に所属し、現役引退した糸井が始球式に登場。試合前は近本、中野、湯浅らと共に談笑し記念撮影も。阪神や14年の日米野球でも超人が背負った7番を着用し、必ず打つと気合が入っていた。

 「偉大な先輩が付けていた番号なので。しっかり恥じないようなプレーをしたいと思います。もちろん(ホームランを)打ちたい」

 糸井は「似合ってますよね」と佐藤輝の日の丸姿を見て感慨深げ。そして「来年から7番にしたら?タイガースの7番にしたらいいんちゃう」と“糸井節”が出るほどご満悦。これを伝え聞いた佐藤輝は「それめちゃくちゃうれしいっすね。ちょっと(7番)考えます」と笑った。

 侍戦士に刺激を受ける日々で「誰もが目指す場所だと思うので侍ジャパンは」とWBC本番への思いを強めている。12球団の本拠地で唯一、札幌ドームで本塁打を打てていない。「ホームラン打てるように明日も頑張ります」と力強く誓い、笑顔で球場を後にした。

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