阪神・伊藤将 開幕投手争い名乗り 「(意欲)そりゃ、ありますね」対DeNAも相性良し

秋晴れの下、サブグラウンドを走る(右から)伊藤将と才木(撮影・飯室逸平)
ブルペンで力投する伊藤将
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 「阪神秋季キャンプ」(8日、安芸)

 阪神・伊藤将司投手(26)が8日、早くも来季の開幕投手に名乗りを上げた。岡田監督が課す連日のブルペン入りを免除されている中、この日は全体練習で初めてのブルペン投球。見守った指揮官は、来季もローテ入りを計算できる投手として期待した。

 試合と同様、表情は変えない。鋭い視線をミットへ向けてキレのある直球を投げ込む。約1カ月ぶりとなる本格的なブルペン投球にも、伊藤将は「悪くなかったですね」と納得顔だ。

 「ラインだけしっかり作って、あとは球の強さ」と内外それぞれのコースを確認しながら直球のみを50球。受けた梅野からは「力強い!ナイスボール」など声がかけられた。見守った岡田監督も「やっぱり1軍で投げてたピッチャーはええボール放ってるよな、コントロール含めてな」とうなずいた。

 今季は20試合に登板して9勝5敗、防御率2・63。頼もしい数字を残した左腕は、早くも大きな目標を口にする。この日、来季の開幕戦がDeNA戦(京セラ)となることが発表されたことを受け、開幕投手への意欲を問われると「そりゃ、ありますね」と即答。「このキャンプ頑張りたいです」とアピールに闘志を燃やした。

 チームは今季、DeNAに9勝16敗と負け越し。ただ、伊藤将は登板5試合で2勝2敗ながら防御率1・58と好相性だ。キラーぶりを来季も発揮するべく「相手も対策してくるだろうし、自分も対策をしつつ(好相性を)継続していけば」と力を込めた。

 ゲームメーク能力の高さも武器となる。指揮官は「四球で崩れるタイプでもないし、安定感あるわな。六回ぐらいまではゲームを作ってくれる」と評価。来季のローテ投手として「そら計算してるよ」と期待を寄せた。今季のクオリティースタート率(6回以上自責点3以下)は60%。西勇が78・3%、青柳が75%と上回る数値を残しているだけに、持ち味を磨くことが開幕投手へ近づく秘けつだ。

 「もちろん長いイニングを投げたいですね。継続していきたい」と左腕。今秋さらに腕を磨き、大役を射止める。

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