阪神・佐藤輝 WBC本戦出場へ可能性十分 強みは強打&ユーティリティー性

 4日、打撃練習で栗山監督(左)と話す佐藤輝
 村上(左)、岡本和(右)と共に三塁でノックを受ける佐藤輝
 対巨人戦、強肩を披露した佐藤輝(撮影・西岡正)
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 侍ジャパン初選出の阪神・佐藤輝明内野手(23)がNPBとの強化試合で2試合連続フル出場し、栗山監督の期待の高さが表れた。6日・巨人戦では大江から右前適時打を放ち、右翼の守備では補殺もマーク。外野での選出ではあるが、来年3月のWBCを想定して指揮官からは「内野、外野両方あるぞ」と三塁起用の可能性も示唆されており、内外野を守れる貴重な存在として、本戦選出の可能性がありそうだ。

  ◇  ◇

 念願の侍デビューを果たした佐藤輝は、NPBとの強化試合2試合(5日・日本ハム戦、6日・巨人戦)を終え、「これがより本番(WBC)になると、プレッシャーもすごくなるんだろうな」と夢舞台への思いをはせた。

 2試合とも「7番・右翼」で先発出場し、最後までグラウンドに立ち続けた。2試合ともフル出場したのは、村上、牧、佐藤輝の3人だけ。来年3月開催予定のWBCで指揮を執る栗山監督の期待の大きさが表れた証拠だ。

 WBC本戦出場へ、外野は激戦区となりそうだ。強化試合では佐藤輝の他に、周東、近本、近藤、塩見、西川がメンバー入りしている。ここに東京五輪にも出場した柳田や吉田正、さらにはメジャー組のカブス・鈴木などの参戦も予想される。

 ただ、佐藤輝には“強み”がある。それは内、外野を守れることだ。今回は外野で選出されているが、本職は三塁。4日の練習中には、栗山監督から「内野も外野も両方あるぞ」と声をかけられ、練習でも内外野の準備をしている。

 巨人戦で披露したようなレーザービームなど、佐藤輝は強肩も持ち味の選手。三塁では柔らかいハンドリングかつ、肩を生かしたプレーが売りで、打撃だけではなく足も速い。

 WBCは28人の選手で戦う。栗山監督は「メンバーがたくさん入れるわけではない」と話しており、不測の事態に備え、さまざまなオプションが組めるかどうかも頭に置いている。

 9日からは豪州との2連戦が行われ、佐藤輝は三塁で起用される可能性もある。守備、攻撃の両面でアピールすることができれば、WBC出場の可能性がさらに高まる。14年ぶりの世界一奪還に向け、現チームにおける佐藤輝の存在価値は大きい。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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