阪神からドラフト４位で指名された茨木秀俊投手（１８）＝帝京長岡＝が３１日、新潟県長岡市の同校で畑山統括スカウト、筒井スカウトから指名あいさつを受けた。プロでは藤川球児ＳＡ（４２）の現役時代の代名詞「火の玉ストレート」習得を目指す考えを語った。

　「火の玉ストレートへの憧れもありますし、やっぱり自分もそういうストレートを投げて三振を取ってみたい。球の質やスピン量を上げていけるようにしていきたいです」

　藤川ＳＡが自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで「Ｎｏ．１楽しみと言っても過言ではない」と、茨木の潜在能力を高く評価。茨木も動画を視聴したといい「そう言っていただけるのは本当にありがたい。藤川球児さんに話を聞いてみたい」と目を輝かせ、直球の極意を学びたい考えだ。

　筒井スカウトは最速１４７キロのストレートに「もちろん直球は素晴らしい」と評価。その上で「何でもできる。走り方、打撃もいい。その辺も球児さんと共通点があるんじゃない」と野球センスの高さを強調した。

　日本ハムなどで投手として活躍した芝草監督から指導を受け、今年の６月には１週間に計１０００球を投げ込んだ。投げる体力を養い「スタミナ、連投には自信がある」と笑顔を見せた茨木。猛練習を積み、理想の直球を手に入れる。

◆ドラフト４位・茨木秀俊投手アラカルト

　生まれ　２００４年６月８日の１８歳。北海道札幌市出身

　サイズ　１８２センチ、８５キロ

　投打　右投げ右打ち

　家族構成　父、母、弟

　球歴　手稲中央小２年時に手稲ヤングスターズで野球を始め、ポジションは投手。手稲中では札幌東シニアでプレーし、帝京長岡では１年夏からベンチ入り。今夏の新潟大会準決勝では延長１２回完封勝利を達成し、創部初の決勝進出へ導いた。甲子園出場はなし。

　憧れの選手　オリックス・山本由伸、パドレス・ダルビッシュ有、エンゼルス・大谷翔平

　対戦したい投手　ロッテ３位の田中晴也投手（日本文理）。「今年の決勝も含め、２度負けてるから」

　座右の銘　「不可能はない」

　変化球　カーブ、縦横２種類のスライダー、チェンジアップ、ツーシーム