初タイトルの阪神・湯浅 佐藤義則氏「自信持って投げていた。四球で崩れる心配ない」

 4回を無失点に抑える湯浅(撮影・田中太一)
 6回を投げ終え、湯浅(65)とタッチを交わす岩崎(撮影・高部洋祐)
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 「阪神3-3ヤクルト」(2日、甲子園球場)

 阪神の湯浅京己投手(23)が四回から2番手で登板し、1回無失点で43ホールド目をマーク。中日・ロドリゲスと並ぶ45ホールドポイントとして最優秀中継ぎ賞を確定させた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(68)が飛躍を遂げた今季の投球について印象を語った。

  ◇ ◇

 湯浅が初タイトルを獲得した。昨年も1軍では3試合投げているけど実質、今年が1年目。それでタイトルを手にしたのだから本当に素晴らしい。連投続きで、心身ともに苦しい時期もあったと思うが、文句のつけようがない投球をシーズン通して見せてくれた。

 マウンドで自信を持って投げていた。150キロを越える直球と、この試合でも2三振を奪ったキレのあるフォーク。この球を1イニング全力で腕を振って投げてくるのだから、打者もそう簡単には打てないだろう。

 特に良いところは四球で崩れる心配がないことだ。接戦で登板する中継ぎ、抑えは1つの四球が致命傷になりかねない。だが、彼に関しては制球に不安がなく、たとえ1つ出したとしても連続で出すようなことはないから、ベンチも安心して送り出せる。それは浜地にも同じことが言える。この2人がしっかりと勝利の方程式を形成したことはチームにとって大きかった。

 先発した西純も安定した投球だった。3回で交代したが、そのまま投げ続けてもゼロを並べていただろう。特に変化球でストライクを取れたことが良かった。延長十回から登板した才木も制球が良くいい球を投げていた。

 試合の最初と最後をきっちりと締めた2人。DeNAとのCS第1ステージを突破すれば、再びヤクルトと対戦することになり、2人に先発のチャンスが回ってくる可能性も十分にある。ともにいい結果で終えられたことは、これからの戦いにつながる。

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