18年ぶりV奪還よ!岡田彰布氏が阪神次期監督に内定 15年ぶりタテジマ復帰へ

 矢野監督退任後の阪神次期監督に、球団OBで元監督の岡田彰布氏(64)=デイリースポーツ評論家=が内定したことが27日、分かった。岡田氏サイドにも就任への支障はなく、15年ぶりの阪神復帰が決定的な状況となった。前回監督時には、2005年のリーグ優勝を含めて5年間で4度のAクラス入り。確かな手腕と豊富な経験を持つ前回優勝監督に、来季18年ぶりのリーグ制覇が託される。

 18年ぶりの優勝は、前回優勝監督に託されることになった。超異例となる、キャンプイン前日の矢野監督退任表明から8カ月。矢野政権最終盤に来て、ようやく第35代となる次期監督の候補が一本化された。

 球団内では平田2軍監督昇格案と並行して、岡田氏招へい案を検討。最終的に前回監督時(04~08年)の5年間で4、1、2、3、2位。05年リーグ制覇を含む、4度のAクラス入りという実績が買われ、岡田氏に指揮を託す方向で固まった。

 父親が球団の有力後援者だったこともあり、幼少期から阪神との縁が深かった岡田氏。北陽高(現関大北陽高)から早大に進み、六大学野球で華々しい実績を残した後、6球団競合の末、運命に導かれるかのように、ドラフト1位で1980年に阪神へ入団した。

 新人王を獲得するなど初年度から活躍。85年には3番・バース、4番・掛布に続く5番打者として球団初の日本一に貢献した。さらに03年には1軍内野守備走塁コーチとして、05年には監督としてリーグ制覇と、それぞれの立場で、虎の輝かしい実績を彩ってきた。

 監督としては就任1年目の04年に新人の鳥谷を積極的に起用。生え抜きスターへの道筋を作った。05年優勝時にはウィリアムス、藤川、久保田の3人で形成する鉄壁の継投〝JFK〟を確立。12年にオリックス監督退任後は、歯に衣(きぬ)着せぬ評論を展開。根底に〝阪神愛〟を感じさせる、独特な語り口が好評を博している。

 第2次岡田政権の骨格となる、主要ポストの人事も判明した。1軍ヘッドコーチには、05年V時にも同職で岡田監督を支えた平田現2軍監督、2軍監督には和田現球団テクニカルアドバイザーの就任が有力。また、03年に首位打者、05年には打点王に輝くなど、2度のリーグ優勝に貢献した今岡氏の入閣も検討されている。

 岡田氏にとっては巨人に逆転Vを許し、引責辞任した08年以来、15年ぶりとなるタテジマ復帰。心中期する物もあるはずだ。自身がVに導いた05年を最後に優勝のない阪神を、再び頂点に導くことが期待される。

 ◆岡田 彰布(おかだ・あきのぶ)1957年11月25日生まれ、64歳。大阪市出身。現役時代は右投げ右打ちの内野手。北陽から早大を経て79年度ドラフト1位で阪神入団。85年にリーグ優勝貢献。94年オリックス移籍後、95年現役引退。新人王(80年)、ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1回(いずれも85年)。2004年阪神監督就任。05年にリーグ優勝。08年退任。10年から12年途中までオリックス監督。現デイリースポーツ評論家。

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