阪神次期監督 育成路線継続しつつ求められる〝勝つ野球〟 矢野監督とある意味対極の岡田氏

 矢野監督退任後の阪神次期監督に、球団OBで元監督の岡田彰布氏(64)=デイリースポーツ評論家=が内定したことが27日、分かった。岡田氏サイドにも就任への支障はなく、15年ぶりの阪神復帰が決定的な状況となった。前回監督時には、2005年のリーグ優勝を含めて5年間で4度のAクラス入り。確かな手腕と豊富な経験を持つ前回優勝監督に、来季18年ぶりのリーグ制覇が託される。

  ◇  ◇

 矢野監督の掲げてきた〝超積極野球〟と、岡田氏の試合運びの方針は、ある意味では対極に位置するのかもしれない。

 矢野野球は選手の自主性を重んじ、失敗を恐れずに『チャレンジを後押しする』スタイルだ。一方の岡田氏は本紙の評論でも頻繁に見られる通り、いかに『最悪のケース』を想定し、いかに場面場面で『最善を尽くす』か。攻撃においても、効率的に点を取ることに、苦心するタイプの印象を受ける。

 球団は次期監督について「金本、矢野と引き継いできた育成路線を継続できる方」と言い続けてきた。最年長41歳の糸井が抜けたチームの年齢構成は、実に若い。岡田氏には佐藤輝を筆頭とする打者陣、西純、湯浅、才木といった投手陣の若手をさらに成長させつつ、勝利にこだわる〝勝つ野球〟が求められる。

 いずれにせよ、虎党は来季、矢野政権の4年間とは、また違ったスタイルの野球を楽しむことができそうだ。(デイリースポーツ・和田剛)

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