矢野阪神 ハマスタの屈辱…78年開場後初のシーズン10敗&98年以来7連敗

 5回、佐野の打球を捕れず2点適時打にするロハス(右は中野)=撮影・田中太一
 DeNAに敗れベンチを後にする矢野監督と静まり返る阪神ナイン
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 「DeNA9-2阪神」(9日、横浜スタジアム)

 阪神は逆転負けを喫し、ついにハマスタでの連敗は『7』にまで伸びてしまった。横浜スタジアムでの7連敗は、権藤監督率いるベイスターズ(当時は横浜ベイスターズ)が日本一に輝き、吉田政権の阪神が最下位に沈んだ1998年以来、24年ぶり。さらに、同球場で今季10敗目(2勝)。2桁敗戦は78年の開場以来、初の屈辱である。

 確かに五回、藤浪の突然の乱調は痛かった。それでも7失点のビッグイニングを作ってしまったのは、藤浪だけのせいではない。逆転となった2度目の暴投も、梅野なら止められる1球だった。

 痛恨のプレーとなったのは、1点をリードされ、なおも1死満塁で左翼線へ高々と上がった佐野の飛球だ。懸命に追っていた遊撃・中野が急に引く形になったことで慌てたのか、ロハスが行き過ぎて捕球できず、打球はポトリと落ちる。拙守による2点適時打に「(ロハスを)使ってる俺が悪いんだけどね…。まあ、そう受け止めています」と矢野監督も嘆く。

 あとはもうやられ放題。藤浪から加治屋に代わった直後、牧の打席では1ボールから悠々とダブルスチールを決められる。1死二、三塁とされ、牧に右越え2点適時打を浴びるなど、打者一巡の猛攻による7失点でゲームを決められた。

 「隙を突かれたっていうところやけど、ピッチャーだけでなく、内野手とかキャッチャーも含めて、ケアがないと、ああいうことになっちゃうよね」。指揮官は簡単にダブルスチールを決められた場面に、また嘆いた。

 打線は四回以降、八回まで無安打と沈黙。九回に連打で2死満塁としたが点は入らなかった。「今日みたいなこんな試合見せたくないんで。この悔しさを持って、どれだけあしたやれるかっていうところ」。数々の負の記録を刻んできた、矢野監督最終年のV逸も目前に迫ってきた。横浜ラストゲームぐらい意地を見せんかい!!

 ◆球団ワーストの横浜10敗… 阪神は今季横浜スタジアムでの勝敗成績を2勝10敗とした。横浜でのシーズン2桁敗戦は同球場が開場した78年以降、球団史上ワースト。これまでは1998年と00年の9敗が最多だった。また、ビジター球場での2ケタ敗戦は東京ドームで11敗した15年以来。

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