阪神・藤浪 福留を「すごく尊敬」 ベンチで叱咤された過去も「奥深さ教えてもらった」

 サングラスを飛ばしながらキャッチボールをする藤浪(撮影・田中太一)
 スパイクに履き替える藤浪(右)と森木(撮影・田中太一)
 気合の入った表情でキャッチボールする藤浪(撮影・山口登)
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 9日・DeNA戦(横浜)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(28)が8日、甲子園での指名練習に参加。今季限りでの現役引退を発表した中日・福留孝介外野手(45)へ感謝と敬意を口にした。阪神に入団した13年から8年間、一緒にプレー。大先輩から授かった金言を心に刻み、復活ロードを再加速させる。

 秋空の下、藤浪は大先輩と過ごした日々に思いをはせていた。今季限りでユニホームを脱ぐ福留とは8年間、一緒にプレー。もう対戦はかなわないかもしれない。そんなさみしさを募らせつつ、感謝の言葉を口にした。

 「野球に対する考え方、奥深さみたいなものを教えてもらった人かなと思う。いろんな話をしてもらって感謝しています。長年一緒にやらしてもらった身としてはさみしい」

 プレーだけでなく、経験に裏付けされた言動から、大きな影響を受けてきた。16年には試合中のベンチで叱咤(しった)されたこともあった。ただ厳しい姿勢も期待の表れに他ならない。中日移籍の際には対戦したい投手として、真っ先に名前を挙げてくれた。「自分の野球観にかかわるぐらい、いい話をしてもらいました。すごく尊敬している」。そう言い切れるほど特別な存在であり続けた。

 ベテランへの恩義はプレーで示す。この日はキャッチボールやショートダッシュなどで最終調整。9日・DeNA戦(横浜)の先発へ準備はバッチリだ。同戦は通算14勝5敗と好相性。投手不利と言える横浜スタジアムでも「一発を警戒しすぎてもやれることは限られる。ランナーをためての一発でなければソロは多少は仕方ない」と大胆に攻める。

 前回3日・巨人戦はアンラッキーが重なり6回3失点で3敗目を喫したが、5試合連続クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と好調をキープしている。今回は今季初の中5日登板。「一回程度なら全然、大丈夫」と言えるタフネスぶりが頼もしい。

 「まずゲームを作ることに集中して、その上で勝てるピッチングができればいいなと思います」。シーズン最終盤も気負いはない。自然体で腕を振り、3勝目をつかむ。

 ◆福留の藤浪“説教”VTR 藤浪が2016年8月30日・中日戦(ナゴヤドーム)で満塁被弾を含む1回8安打7失点(自責5)でKOされ、10敗目を喫した。さらに、森野の打球に一塁ベースカバーを怠ったとして、ベンチで福留から厳しい口調で「投げること以外に、やるべきことをしっかりやれ!」と叱咤(しった)された。

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