阪神・森木「とにかく」高卒新人一番星 10日先発予定「勝利で貢献できれば」

 次回の登板は任せろ!練習ではつらつとした表情を見せる森木(撮影・田中太一)
 登板に向け調整する森木(撮影・山口登)
 キャッチボールする森木(撮影・山口登)
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 10日・DeNA戦(横浜)でプロ2度目の先発が予定されている阪神・森木大智投手(19)が8日、甲子園で行われた投手指名練習に参加した。プロ初勝利となれば、松坂、ダルビッシュらも経験した今年の高卒新人投手一番星を達成。念願の1勝を手にし、球界を代表する投手への登竜門をくぐる。

 青空が広がる甲子園で、森木は黙々と汗を流した。入団時に掲げた高卒1年目でのプロ初勝利。再びやってきたそのチャンスをものにし、目標とする日本球界のエースへ第一歩を踏み出す。

 「とにかく(プロ)初勝利を挙げたいなと思っているんで、思いっきり勝負できたらいいなと思います」

 2021年ドラフトで入団した高卒新人投手の中でプロ初勝利を挙げた選手はいまだおらず、森木が1勝を手にすれば高卒ルーキー一番星となる。過去に達成したのは、1999年・松坂(西武)、05年・ダルビッシュ(日本ハム)、07年・田中将(楽天)といった海を渡ったスター選手たち。球界を代表する投手になるための登竜門とも言える。

 前回、プロ初登板初先発となった8月28日・中日戦(バンテリン)では、五回までわずか1安打に抑える快投を披露。ただ六回に2本の適時打を許し、6回4安打3失点でプロ黒星を喫してしまった。「疲れてきた時にギアが落ちた」と球数を重ねる中で疲労を実感。フォームの修正を行うなどし、リベンジの機会を待っていた。

 7日・ヤクルト戦(甲子園)の試合前は、山本とともにバント練習を実施。「(バットに)当てれば大丈夫」と助言を受けた。「チームに貢献できるようにしっかり振れれば」と打撃の準備にも余念がない。

 先発予定の10日・DeNA戦は、横浜スタジアムでの開催。高知中2年春に出場した全日本軟式野球大会の1回戦で敵地のマウンドは経験済みだ。当時は中継ぎで登板してチームは敗れたが、「(マウンドは)高くて、硬くて。投げやすかった」と好印象を口にする。牧、佐野といった強打者が並ぶDeNA打線にも「落ち着いて、対戦を楽しめたらと」と話す余裕っぷり。「自分のピッチングを一人、一人にできるように」と自然体で臨む。

 CS進出に向けても大事な一戦となるが、「とにかく初勝利を目指してやっている。その一つの勝利でチームの成績に貢献できれば」とあくまで欲するは自身の白星だ。自らのために腕を振り、念願の1勝をつかみとる。

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