阪神・矢野監督【一問一答】伊藤将は「欠かせない存在」木浪の粘りに「あいつも必死」

 矢野監督は完投勝利を挙げた伊藤将を迎える(撮影・山口登)
 完投勝利を挙げた伊藤将は福原コーチに労われ、ホッとした表情を浮かべる(撮影・田中太一)
 7回、内野安打で出塁する木浪(撮影・飯室逸平)
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 「阪神9-1ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 阪神・伊藤将が両リーグトップとなる今季6度目の完投で9勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。打線は四回に木浪の押し出し四球、近本の走者一掃となる適時三塁打などで一挙6得点。その後も着実に加点し、ヤクルトを振り切った。試合後の矢野監督は「久しぶりにゆっくり見られました」と快勝劇を振り返りつつ、伊藤将を「チームに欠かせない存在」、ファウルで粘った末に10球目に押し出し四球を選んだ木浪を「あいつも必死やしね」と称えた。以下一問一答。

 (試合後のインタビューで)

 -きょうはスカッとした勝ち方

 「そうですね、久しぶりにゆっくり見られました」

 -伊藤将は甲子園での連勝も続き、6完投目。

 「ちょっと勝ちがなかなか付かないということが最近ありましたけどね。きょうの勝ちでまたこれからにつなげてくれると思うので。完投もね、本当に素晴らしいですね」

 -村上を見事に封じた。

 「まあもちろんね、いま乗りに乗っている、素晴らしいバッターなんで。そういうところを抑えたというのはまた自分のまた流れに持ってこられたんじゃないですか」

 -伊藤将は味方が点を取るまでしっかりゲームをつくった。

 「まあほとんどの試合で将司がゲームをつくってくれてますし。なかなか援護ができなくて、ピッチングが苦しくなるっていうところもあると思うんですけど、まあほとんどの試合でゲームをつくってくれているんで、チームに欠かせない存在ですね」

 -近本の適時三塁打は大きかった。

 「島田も打ってくれれば良かったんですけどね。あそこでもう1点ほしいというところで3点になったので、本当に大きいですね」

 -残り15試合を切ったが、一つでも上に勝ち上がるという気持ちは変わらない。

 「いや、それはもちろん。まだまだ諦めるつもりは何もないですし、目の前の試合に勝ってひとつでも上に行く、その気持ちは全く変わらないです」

 (囲み取材)

 -大山はいい状態をキープしている。

 「うーん。いいときはもっといいと思っているし、今でいいとは思っていないけど」

 -1、2、3番が盗塁成功。いい形で足も絡めた。

 「それは展開もあるしね。仕掛けるのはうちの野球なので、どんな状況でも、昨日も負けてるところでも近本がセーフになっているし。それは勝ったからこうやってクローズアップされ、負けたらされないっていうのは、勝負の世界はあると思うので。別に今日だけ目立っているわけではないと思うし、俺の中では変わらずにやってくれていると思っています」

 -木浪が10球粘って押し出し四球。

 「まあ、あいつも必死やしね。自分の立場、状況はあいつ自身も理解しながら目の前の試合でチャンスをつかもとうやっているし。1年目はたくさん出て、そこから苦しい思いしているけど、そういうところの思いは強い選手なので。そういうところがああいう形にもつながっているかなと思います」

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