阪神・井上 糸井に学んだ「直球狙い」で仕留めた 2軍戦で2戦連発 

 「ウエスタン、ソフトバンク5-7阪神」(30日、タマホームスタジアム筑後)

 筑後の夕焼け空に、阪神・井上広大外野手(21)の白球が高々と舞い上がった。うっすら笑みを浮かべてダイヤモンドを一周。試合開始早々、スタンドはどよめきに包まれた。

 「自信のあるボールが真っすぐだと思ったので打ちにいきました」。初回2死二塁。スチュワートが投じた低めの初球154キロ直球をすくい上げた。左中間へ今季8号の先制2ラン。28日のファーム交流戦・巨人戦(新潟)でも左越えソロを放っており、今季初の2試合連発となった。

 超人の技術を見て、盗む。現在は糸井が2軍調整中のため、間近で打席に立つ姿を凝視。「真っすぐをファウルにできるポイントを持っている」と技術の高さを学び、「真っすぐを振りにいく大事さが感じられる」と直球を狙うことの重要性を痛感したという。

 五回2死一塁でも直球を捉えて左翼フェンス直撃の二塁打を放つなどし、2試合連続3安打も記録。3安打中2安打は直球をはじき返したものだ。「(糸井の打席を)見て感じるものがありますね」と井上。超人を教材とし、成長の糧にする。

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