阪神・西純が描く理想のエース像「打たれた時に大きく取り上げられてこそ一流」

 「阪神5-0DeNA」(25日、京セラドーム大阪)

 連敗ストッパー襲名だ。阪神・西純矢投手(20)が6回4安打無失点の好投で5勝目を挙げ、負の連鎖を断ち切った。今季10試合目の登板で、チームの連敗中に登板した4試合全てで勝利を導いている。打ってはプロ初となるマルチ安打。3年目右腕の進化は、まだ序章にすぎない。

  ◇  ◇

 注目される球団に所属しているからこそ、西純は燃える。5月から約2カ月間先発ローテを回り、6月下旬に再調整のため降格。1軍で過ごした期間を鳴尾浜で振り返った際に、「阪神の注目度って本当にすごいですよね」と口にしていた。

 好投すれば各スポーツ紙に大きく取り上げられ、時には一面を飾ることもある。一方、負ければ批判を浴びることも。1軍での登板を重ねるたびに、阪神の注目度の高さを身に染みて実感していた。

 2日のウエスタン・中日戦(バンテリン)では、プロ初完封を達成。わずか4安打に抑え、自らも十分な手応えを得た登板だった。だが、あくまでも2軍での結果。いくらいい投球をしようと、スポットライトを浴びられるのは1軍にいてこそだと痛感した。

 勝って注目されるのは当たり前。負けた時にこそ、野球選手としての真価が問われることにも気づいた。「打たれた時に大きく取り上げられてこそ、一流ですよね」。チームの勝敗をゆだねられる投手に。結果を積み重ね、理想のエース像に近づいていく。(デイリースポーツ・阪神担当・北村孝紀)

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