【佐藤義則氏の眼】制球苦しんだ青柳 フォームにバラつき
「阪神0-4DeNA」(23日、京セラドーム大阪)
阪神先発の青柳晃洋投手(28)が5回3失点で3敗目。序盤から制球に苦しみ、自身約1年ぶりの連敗を喫した右腕について、デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(67)は「投球フォームにもバラつきを感じた」と問題点を解説した。
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青柳はとにかくコントロールが悪かった。投球フォームにもバラつきを感じた。左足に体重が乗り切れていないので、右腕が思ったよりも前に出てこないし、リリースポイントも一定ではなかったことが制球に苦しんだ要因だろう。投球間の間合いも長くなり、投球リズムも悪かった。
DeNA打線は早いカウントでは低めの球に手を出さないことを徹底してきた。低めを見極められたことでカウントを悪くして四球を与えたり、甘く入った球を狙い打たれてしまった印象だ。
また、青柳対策として左打者7人を並べ、逆方向へ打ち返すことも徹底していた。二回の今永の適時打も三回の戸柱の適時打もいずれも左翼へ運ばれたものだ。阪神バッテリーとすれば、左打者に対してもっと内角の球を使っていくことも必要だったと思う。
球数も多くなり(105球)、五回を投げ終えての降板となったが、それでも3失点だから悪いなりにもなんとか試合は作ったのではないか。これで3試合連続で勝ち星なしとなったが、いずれも打ち込まれての降板という試合ではない。勝ち星が付くかどうかは打線の援護との兼ね合いもある。そこは切り替えて次の登板で頑張ってほしい。
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