中野&島田で足攻&小技2得点 矢野阪神らしさ全開の会心スモールベースボール
「巨人1-5阪神」(20日、東京ドーム)
勢いを取り戻したチームは、何もかもがうまくいく。四回、貴重な2点の追加点は矢野阪神らしく、足で稼いだものだった。
藤浪が三塁線へ絶妙な送りバントを決めて、2死二、三塁とチャンスが拡大。続く中野の打球は三遊間への力ないゴロとなったが、俊足を生かした三塁への内野安打となり、1点をもぎ取る。そして小技と足を生かしたのが、次打者の島田だ。
「チャンスがあると思ったので自分でやりました」。意表を突く初球セーフティースクイズを三塁方向の投前へ転がし、見事成功。「相手もしてこないんじゃないかなって思ったのと、ファウルでもいいからチャレンジしようと。いい結果になって良かった」と、してやったりの表情だ。
「あそこで拓夢(中野)がセーフになるかならないかの1点が、島田の素晴らしいセーフティーにつながった」と振り返った矢野監督。「ある意味、スモールベースボールはタイガースの持ち味でもある」と満足そうだ。
二、三回に奪った3点は2死走者なしから。これもチームが波に乗っているときの特徴だ。03~05年以来の巨人戦複数年連続勝ち越しも決定。「本当に苦しい状況で、土壇場で、ぎりぎり踏ん張って、また盛り返してくれている。あしたも全員で絶対に取ります」。指揮官の言葉にも、また勢いが出てきた。
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