【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝の復調を促すために重要なのは打線の組み替え

 「ヤクルト4-2阪神」(17日、神宮球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が17号2ランを放った。15試合、61打席ぶりの一発となったが、デイリースポーツ評論家・藤田平氏(74)は「まだ復調とは言えないだろう」と指摘。そのうえで「復調を促すために重要なのは打線の組み替え」と提言した。

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 佐藤輝に15試合ぶりの一発は出たが、まだ復調とは言えないだろう。自身との感覚にズレがあるのか、捉えたというスイングも詰まってしまっている。六回の2ランも詰まり気味。彼が完璧に芯で捉えれば、逆方向でも中段まで運んでいるはず。

 八回2死からの右飛も、若干タイミングが遅れてしまっているために詰まってしまった。ただ、前日の2安打に続き、待望の本塁打と結果が出ているという面では、気持ち的には変わってくるだろう。

 佐藤輝の復調を促すために重要なのは打線の組み替え。この日は状態がいい陽川でなく原口を起用した。今は状態がいい選手を優先すべきだ。周りが打てなければ佐藤輝に重圧がかかる。連敗脱出へのひと工夫が欲しい。

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