阪神・木浪が攻守で魅せた!タイムリー&美守「この試合にかけていた」コロナ離脱の中野代役

 2回、適時打を放つ木浪(撮影・田中太一)
 守備でも中野の穴を埋めた木浪
 2回、先制適時打を放つ陽川(撮影・田中太一)
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 「DeNA3-2阪神」(9日、横浜スタジアム)

 突然訪れたチャンスに、阪神・木浪聖也内野手が闘争心をほとばしらせた。0-0の二回1死二塁、陽川が「後ろのバッターにつなぐという気持ちでした」と中前先制打を放つと、なお2死二塁で木浪が続く。難敵・今永のカットボールを技ありで中前へ運び、追加点をもたらした。

 「チャンスだったので、この試合にすごいかけていたというのもありますし、昨日から今永さんをイメージしていたので、その通りできたと思います」

 試合後の熱い言葉が必死さを物語る。2-1の五回も1死から右前打。6日・広島戦から4打数連続安打を記録すると、遊撃の守備でも魅せた。七回、今永の三遊間のゴロをダイビングキャッチ。すぐさま起き上がり、一塁送球し、間一髪アウトをもぎ取った。

 この日、正遊撃手・中野が新型コロナウイルス陽性で離脱。4月13日・中日戦以来、約4カ月ぶりに「8番・遊撃」でスタメン抜てきされた。2軍では人一倍声を出して若手を鼓舞してきた男が攻守で結果につなげた。

 矢野監督は陽川、山本を含めて「自分がどう(試合に)出るかを必死にチャレンジしていけばいい」と背中を押す。木浪も「自分の仕事を1試合1試合やるだけなので」。がむしゃらなプレーで存在感を高めていく。

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