“八回の男”阪神・湯浅が圧巻3K 11球で代打・西田、山田、村上斬り
「阪神7-3ヤクルト」(30日、甲子園球場)
圧巻の11球、3者連続奪三振ショーだった。打者5人にオール直球勝負を挑んだ球宴の夢舞台を経て、一回りたくましくなった阪神・湯浅が八回に5番手で後半戦初登板。2番から始まる相手打線を150キロ台の直球とフォークを武器にバッタバッタと斬り倒し、4万人超の大観衆を魅了した。
「相手もいい打順だったので(リードが)4点ありましたけど、気を抜かずにマウンドに上がれた」と納得顔。「感覚良く投げられていたし、球宴明けで初めて投げる試合だったので、ゼロで抑えられて良かった」と安どの表情も見せた。
先頭の代打・西田をフォーク、続く山田は153キロ直球で空振り三振。そして迎えたのが前の打席で本塁打を放っていた村上だ。150キロ超の直球を3球続けてカウント1-2と追い込むと、最後は143キロのフォークで料理。ハーフスイングで空を切らせた。
湯浅にとって「本当にいいバッター」と認める全セの4番は、同じ99年度生まれで最も意識する選手の一人だ。球宴では積極的に話し掛け、刺激を受けた。「後半戦最初に村上とやれて、抑えられたのは自分の中でも大きい。それをいい形でつなげていけるように頑張っていきたい」。村上斬りで得た好感触と自信を胸に、若きセットアッパーが虎のブルペンを支える。