阪神・湯浅が初球宴 吉田正と直球勝負だ!「すごすぎた」オリ主砲に雪辱果たす

 プロ4年目で「マイナビオールスターゲーム2022」に初出場する阪神・湯浅京己投手(23)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。オリックス・吉田正には直球勝負で昨年の雪辱を果たすことを宣言。広島・栗林からは投球の極意を教わりたいと心を躍らせた。シンデレラボーイとなった今季の活躍を振り返り、忘れられない一球の秘話なども明かした。

  ◇  ◇

 デイリースポーツ読者の皆さま、阪神タイガースの湯浅京己です。オールスターに初めて出場することになりました。ファン投票で選出されて時間がたっても素直にうれしいですし、感謝の気持ちはより一層高まっています。投げるからには、失点は絶対したくないです。全球直球とかは無理だと思いますけど…(笑)。真っすぐ中心でしっかり3人で抑えたいと思います。

 一番対戦してみたい選手は吉田正尚さんです。去年、初めて1軍で投げさせていただいた時は(6月3日・オリックス戦)、投げることで精いっぱいというか、めちゃくちゃ力んでいて。あんまり気持ちに余裕がなかったなと思う中で、吉田正尚さんに打たれた打球(九回1死一、三塁で左中間への2点適時二塁打)というのはえげつなかった。「わあ!」みたいな(笑)。すごすぎて今でも忘れられないです。

 昨年は自分で思ったボールを投げられなくていろいろ考えたりしましたけど、その時の経験が今年に生かせているんじゃないかなと思っています。今年は投げていても自分的には感覚は全然いいですし、去年と比べたら成長している。真っすぐで吉田正尚さんと勝負したいです。

 いろいろな選手と話せる機会なので、同じ救援投手の栗林さんに話を聞いてみたいです。去年は東京オリンピックで日本代表の抑えをやられていましたし、たくさんの経験をされている。投げている感覚とか、ピッチャーならではの話をしてみたいなと思っています。

 今年のここまでの成績は、リハビリ中には正直想像していませんでした。ただ、1軍で投げるイメージをモチベーションにしてやってきたことがつながっていると思います。投げ続けている中で、悔しさも味わいました。(1日・中日戦で)A・マルティネスにプロ初被弾した一球。誠志郎さん(坂本)が構えた所に投げた上でのホームランでした。真っすぐを一発で仕留められたのが悔しかった。分かってても打たれないような真っすぐを投げられるように成長すれば、ああいうことはなくなります。忘れられない一球です。

 オールスターでは、他球団のファンの方も見てくれるので、少しでもインパクトを与えられるような投球をしたいです。でも、自分のできることを精いっぱい楽しんでやれたらいいなと思います。前の自分みたいに、けがで苦しんでいる人たちに勇気を与えられるようなピッチングができるように頑張ります。(阪神タイガース投手)

 ◆湯浅 京己(ゆあさ・あつき)1999年7月17日生まれ、23歳。三重県出身。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。投手。聖光学院高からBCL・富山を経て、18年度ドラフト6位で阪神入団。プロ3年目の21年6月3日・オリックス戦(甲子園)で初登板(救援)。22年4月6日・DeNA戦(甲子園)で初ホールド。

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