阪神・近本 リベンジ美技!ダイビングキャッチ→併殺で危機脱出「何としてもという気持ち」
「阪神3-1DeNA」(23日、甲子園球場)
球場を包む不穏な空気。マウンド上の左腕はピンチを迎え、汗を拭った。そんな同点、逆転の火種を、たったワンプレーで消し去ったのが阪神・近本。汚名返上の超美技で勝利の立役者となった。
息をのむビッグプレーが生まれたのは2点リードの五回、連打で無死一、二塁の場面。嶺井が放った中堅前方の打球に、一瞬の判断を下した。最短距離でボールを追うと、華麗にダイビングキャッチ。二塁走者はスタートを切っており、“併殺”で危機を脱した。
お立ち台では「ちょっと前、やらかしちゃったんで…。何としても捕らないといけないという気持ちで」と申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。胸につかえていたものとは20日・広島戦(マツダ)で犯したエラーのこと。1点リードの七回1死一、二塁で平凡なフライを落球し、これがチームの逆転負けに直結した。
だが、この日は勝利につながったファインプレー。「最初落ちるかな~と思いながら」も、果敢に攻めた。「飛び込もうとか思っていなかった。ただもう、捕るだけ。いい自主練していて良かったと思いましたね」と無我夢中でつかみ取った。
バットでは1点リードの三回、1死二塁で今永から右前適時打を放った。「それまで打つボールがなかった」と完璧な投球で追い込まれたが、ウイニングショットのカーブが甘く来た。それを一発で仕留めて貴重な追加点をたたき出した。
勝利を呼んだプレーに矢野監督は「前に出るかどうか迷うところやけどね。挑戦するっていう野球をチームでずっと掲げているし、行った中でしっかりダブルプレーまでしてくれた」と称賛。リーグ屈指のヒットメーカーには、広大な守備範囲という武器もある。
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