阪神・近本やっと今季1号 連続安打記録途絶え「3番らしく」長打イメージ

6回、1号2ランを放ち歓喜の表情で生還する阪神・近本光司=神宮(撮影・飯室逸平)
6回表阪神、1死一塁、右越えに2ランを放ち、矢野燿大監督からメダルをかけられる近本光司=神宮(撮影・佐々木彰尚)
6回、近本が右越えに2ランを放つ(撮影・堀内翔)
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 「ヤクルト0-8阪神」(8日、神宮球場)

 阪神・近本が1点リードの六回に1号2ランを放って突き放した。7日・広島戦(甲子園)で連続安打記録が球団歴代1位タイの30試合でストップ。仕切り直しの一戦でアーチを描いた。

 初回に佐藤輝の適時打三塁打で先制するも、その後は追加点を奪えない展開。それでも六回、1死一塁の場面で近本が弾丸ライナーを右翼席へ運んだ。昨年10月19日・ヤクルト戦以来、262日ぶりの一発に「前までは記録のこともあったんで、バッティングスタイルとかを意識していた。記録も終わってやっと3番らしくやろうと思ってたんで」と手応えをにじませた。

 安打は順調に出るが、昨季2桁本塁打をマークした本来のパンチ力は鳴りを潜めていた。1番ではなく、クリーンアップの一角を任される立場。「バットの出し方はホームランを打つ感じじゃなかったけど、『今日からは』と思っていた」と気合は十分だった。

 矢野監督は六回の近本の打席で「ちょうどベンチで『チカ、ゼロやぞ、ホームラン。ここら辺で打たへんかな』と言っていたら、ぼかんと打ってくれた」と願いが通じたことを喜んだ。試合の流れを大きく引き寄せた3番打者の2ラン。近本が再出発の号砲を鳴らした。

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