阪神・才木が復活 スタンドから見守った母・久子さん「心の成長がうれしい」

 才木を応援する母・久子さん(左)と父・昭義さん
祈るように試合を見守る才木の両親(撮影・飯室逸平)
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 「中日0-3阪神」(3日、バンテリンドーム)

 阪神・才木浩人投手(23)が涙の復活星を挙げた。中日打線を5回5安打無失点に抑え、19年5月1日の広島戦以来1159日ぶりの勝利を手にした。

 父・昭義さん、母・久子さんはスタンドで観戦し、息子の復活劇を見届けた。久子さんは「ヒーローインタビューでお世話になった人に感謝の言葉を伝える姿を見られてうれしかったです。無事に投げ終えてくれて、本当に良かった」と胸をなで下ろした。

 右肘トミー・ジョン手術を受けることは、LINEで報告を受けた。「全精力を注いでリハビリ頑張るわ」と気持ちがこもったメッセージも記されていた。術後初めて帰省した時は思っていたよりも元気な姿で安心した。

 「全然大丈夫やんか」。久子さんは、あえて同情するような言葉はかけなかった。「心配に思うことはあるけど、口に出すと(息子が)弱ってしまうかなと思って突き放しました」。甘えさせることはできないと決心し、これから再起への道を歩む息子のために、手料理などで精一杯のエールを送った。

 「(実戦復帰してからの)新聞のコメントを見て、本当に身に染みていろいろな人にお世話になったと感じていると思います」と、心の成長も実感した。「自分自身に期待して、頑張っていってほしいです」。両親と3歳上の兄・智史さんのエールに応えるように、1159日ぶりの復活星を届けた次男・浩人。家族4人の夢の続きが再び始まった。

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