阪神・伊藤将 聖地無双!9戦負けなし7連勝 投げて8回0封 打ってダメ押し適時打
「阪神10-0中日」(25日、甲子園球場)
毎回の9安打を浴びながら、終わってみれば8回無失点。決して調子が良かったわけではない。だからこそ阪神・伊藤将司という投手の魅力が際立った。
初回は2死一、三塁のピンチ。フルカウントから内角低めにビタビタの直球を投げ込み、阿部を見逃し三振に斬って先制点を許さない。その時点ですでに28球。その後も再三、得点機に走者を背負いながらも、持ち味と言える粘りの投球で得点を与えなかった。
二回2死一、二塁のピンチでは投球直後の体勢から体を反転させて、大島が放った強烈なライナーをキャッチ。フィールディングのうまさも披露した。
さらに、ここ一番での度胸と技術を見せつけたのが、三回2死二、三塁の場面だ。「ゲームでは何球かしか投げていない」というフォークで、三ツ俣から空振り三振を奪う。「打者(の頭)にない球種を投げた方が三振を取れると思う。インサイドだったので、たぶん真っすぐに見えたんじゃないかなと」。会心の一球を満足げに振り返った。
打席では2度の犠打成功が得点に結びつき、四回には2死満塁で適時打を放ち、自らのバットで2得点をたたき出した。投手としてだけではない。総合的な野球センスの高さを随所に見せつける形で、今季4勝目を手にしてみせた。
これで自身4連勝。甲子園では昨年9月から9戦負けなしの7連勝となった。「ゲームメークにたけている。本拠地の球場が広いし、ウチにマッチしているピッチャー」-。2年前のドラフト指名直後、担当の平塚スカウトが話していた期待通りの成績を残す。
お立ち台では「満員の中でファンの方に見てもらいながら、いいピッチングができるのはすごく気持ちいいです!」と話し、喝采を浴びた。聖地で躍動する2年目左腕。快進撃は止まらない。
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