阪神 元オリックス・ロドリゲス獲得 打力向上の「期待」と守備位置変更の「不安」

 阪神は20日、元オリックスのアデルリン・ロドリゲス内野手(30)=前パドレス傘下3Aエルパソ=と契約を結んだことを発表した。背番号は「91」で、年俸は25万ドル(約3250万円、金額は推定)。7月初旬の来日を予定する。交流戦で波に乗ったチームにとって、この時期の8人目となる新外国人加入は吉と出るのか、あるいは-。「期待」と「不安」を考察した。

  ◇  ◇

 来日は7月初旬予定だが、チームに勢いが出てきたタイミングでの獲得発表だ。この新加入がチームに与える影響を考察したい。

 【期待要素】    

 大山を筆頭に中軸の状態が上がってきたことが、右肩上がりの成績となっている大きな要因。ここに一発のあるロドリゲスが加わることでさらに迫力が増す。

 今季、左腕との対戦打率が・229と苦しんでおり、浜風の影響が大きい甲子園をホームとする上でも、待望と言える右の大砲。状況次第で左の近本、佐藤輝、右の大山と3~6番の中軸で“ジグザグ”の打線を組むことも可能となる。

 また、現状は代打に一発を期待できる打者が不在。糸井、あるいはロドリゲス自身がベンチに控える状況ができるのは、後半の得点機での期待感が増す。

 【不安要素】    

 一番は守備位置変更による悪影響だ。ロドリゲスは一塁が本職。現在は一塁固定で、その守備もうまい大山を動かさざるを得ない。左足不安の影響で三塁ではなく、左翼に回ることが予想されるが、好調な打撃に影響が出ないかが心配される。

 思い出されるのは19年、同じ7月に加入し二塁、遊撃、左翼と転々とした上に拙守を繰り返したソラーテ。度重なる守備位置変更が他の選手にも悪影響を及ぼし、チームは一時ガタガタとなった(しかもソラーテは9月初旬に帰国)。ロドリゲスは一塁以外に三塁と外野の守備経験こそあるが、マイナーでの成績は、三塁では失策数も多く外野の出場は4試合に止まっている。

 また、今は1番・島田から始まり、近本、佐藤輝、大山の“ドラ1トリオ”がクリーンアップを組む打線がハマっている。“格安”とも言える新助っ人を守備位置、打順のどこにはめ込むのか。「ポジションを空けて待っているわけではない」と話した、矢野監督の手腕が大いに問われることになりそうだ。

2023-11-05
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