阪神“八回の男”打たれて小休止 湯浅が4月以来の失点 大山も徹底マークで6月聖地初黒星

 8回、勝ち越しを許した湯浅は悔しさをにじませながら降板する(撮影・田中太一)
 勝利のタッチを交わすDeNAナインを前に、整列に向かう矢野監督(中央)
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 「阪神4-7DeNA」(19日、甲子園球場)

 阪神は逆転負けで連勝が「5」でストップした。快投でチームを支えてきた湯浅京己投手(22)が同点の八回に3失点。絶好調の大山悠輔内野手(27)は七回1死二、三塁での申告敬遠を含む3四球と警戒され、甲子園では6月初黒星となった。いったん小休止となったが、21日・広島戦(マツダ)から仕切り直す。

 浜風に乗った白球が、左中間方向に流されながら伸びていく。必死に追う近本の頭上を越えてフェンスに直撃した瞬間、虎党の悲鳴とため息が甲子園を支配した。

 直前の七回に糸原の犠飛で同点に追いつき、4-4で迎えた八回。阪神は“八回の男”湯浅をマウンドに送った。先頭の牧を空振り三振に斬ったものの、宮崎、桑原に連打を浴びて1死一、二塁のピンチ。神里に高めに浮いたフォークを捉えられた一打が、中堅フェンス直撃の決勝2点適時三塁打となった。

 湯浅の失点は4月12日の中日戦以来、18試合ぶり。もちろん矢野監督は「今までずっと頑張ってきてくれているわけだから。打たれないピッチャー、負けないピッチャーはいないんでね」と責めはしない。「悔しさを次のバネにしていけばいい。切り替えてやっていくしかない」と若き右腕をかばった。

 交流戦から続いた5連勝の快進撃はストップ。6月に入って甲子園では初めての黒星となったが、二回に相手ミスにつけ込んで3点を先制するなど、打線の勢いは衰えていない。指揮官も「取られたら取り返していけているところもある」と前向きだ。

 一方で連勝に大きく貢献してきた大山が、この日は申告敬遠を含む3四球。まともに勝負をしてもらえなかった。「そうしてくるだろうという場面で、そうしてきただけのこと」と矢野監督は冷静に受け止める。今後も勝負を避けられる場面が増えそうだが、「逆にチャンスが広がる。一気に点を取れるという形に持っていけると思う」と後続の糸原以下に期待を寄せた。

 Aクラスはキープしたものの、首位を快走するヤクルトとは13・5ゲーム差、2位・巨人とは4・5ゲーム差に広がった。いったん小休止となった矢野阪神。この先も上だけを見て、歩を進めていくしかない。

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