【狩野恵輔氏の眼】阪神・湯浅は絶対に責められない 敗戦糧にさらに成長を

 「阪神4-7DeNA」(19日、甲子園球場)

 阪神は逆転負けで連勝が止まった。チームを支えてきた湯浅京己投手(22)が同点の八回に3失点。デイリースポーツ評論家の狩野恵補氏(39)は、湯浅について「責められるべきではない」とした上で、バッテリーとしての反省点も指摘した。

  ◇  ◇

 阪神・湯浅が18試合ぶりに失点して連勝が止まってしまったが、ここまでの活躍を考えれば、本人は絶対に責められるべきではない。ボールが悪いというわけではないし、次に向けてしっかり切り替えていくべきだと思う。

 ただバッテリーとして反省点があるとすれば、事前にDeNA打線の中でマークしなければならない打者を確認しておくべきだったかと思う。湯浅は先頭の牧に対して全力で抑えにかかり、空振り三振に仕留めた。そこでやや安どしたようにも映ったが、1、2戦、そしてこの日の序盤を見ていると、注意すべきは宮崎、そして桑原だったと思う。

 宮崎はウイニングショットを打ち返せる技術と状態の良さ、そしていやらしさがあった。桑原は確実に直球を仕留めていた。もちろん走者を置いた場面であれば牧が最もマークすべき打者になるが、状態が良くない牧を無走者で迎えた場合、そこまで得点に直結するケースは少ない。

 相手打線の中で最も全力で打ち取るべき打者は誰か-。捕手もそうだし、湯浅自身がそれを認識できるようになれば、もっと楽に抑えることができる。私も現役時代は藤川投手に教えを請うなどして、事前の準備の大切さを学ばせてもらった。この敗戦をいい経験として、さらに成長していってほしい。

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