阪神・近本 猛打賞で3割見えた 12戦連続安打&3戦連続マルチ

 「オリックス1-6阪神」(10日、京セラドーム大阪)

 夏の到来を前に、ヒットメーカーが状態を上げてきた。阪神・近本が3安打1打点で3試合連続マルチ安打をマーク。5月28日・ロッテ戦(ゾゾ)から12試合連続安打とし、打率・289と3割も目前に迫ってきた。

 快音を残し、痛烈な打球が右中間へ伸びた。初回、2死からフェンス直撃の二塁打で好機を演出。大山の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。2死から奪った価値ある1点。「どんな時でも初回に先制点を取れたっていうのは(大きい)」と手応えをかみしめた。

 三回は右中間に飛球を打ち上げ、右翼手の前で弾む間に二塁を陥れた。5点リードの六回は2死満塁から二遊間へゴロを放ち、遊撃手が二塁へトスしたが、一走・中野の到達が早くセーフ。適時内野安打で追加点を奪った。

 今季73安打は両リーグトップの数字。2年連続最多安打獲得も射程圏内だ。矢野監督は好調っぷりに目を細めつつ「3番であれば(走者を)かえす打撃もしてもらっていいし」と、クリーンアップとしての役割にも期待を寄せた。

 11日は好投手・山本との対決。「楽しみは楽しみですが、それ以上にいいことはないかな」と笑顔の近本。勝利を呼び込む1本を狙っていく。

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