「猛虎感動大賞」5月は西純 “虎の二刀流”アピールの若武者 湯浅との“激戦”制す
阪神・西純矢投手(20)が6日、デイリースポーツが制定する「猛虎感動大賞 supported by DAZN」の5月の月間賞に選出された。先発ローテーションに定着し、月間成績は4試合で2勝1敗、防御率3・00、バットでは1本塁打をマーク。得票数で5月防御率0・00の湯浅京己投手(22)を僅差で上回った。
5月は2人の若武者に支持が集まった。デッドヒートを制したのは急成長中の高卒右腕だ。5連勝で迎えた5月1日・巨人戦(東京ド)。今季初登板初先発した西純は7回1失点と好投し、東京ドームで9年ぶりの宿敵3連勝に貢献した。
その後もローテの一角として投げると、5月18日・ヤクルト戦(神宮)で衝撃を残した。投げては9回1失点で自身初の完投勝利、打っては1点リードの二回に左翼席へプロ1号となる2ラン。「自分が一番、びっくりしました」と驚きを隠さなかったが、投打に渡る活躍で“虎の二刀流”を印象付けた。
もう一人、虎ファンからの評価が急上昇しているのが湯浅だ。6日に登録抹消となったが、5月は8試合全て僅差の場面でマウンドに上がり、7ホールドをマーク。1点も許さず、抜群の安定感で勝利に貢献した。今季16ホールドは現時点でリーグトップタイだ。
成長著しい両者に票は集中した。己の居場所をつかもうと、マウンド上で気迫を前面に出す2人の姿はファンの心を揺さぶった。わずかな差で、プロ初完投に初アーチという離れ業をやってのけた西純に軍配が上がった。
西純への投票者からは「5月にはプロ初ホームランも打って見事な活躍だったと思います。西勇投手や青柳投手に続く投手として頑張ってほしいです!」といった期待の声が寄せられた。リーグ屈指の投手力を誇るチームの中で競い合い、右腕はさらなる進化を目指していく。
◆「猛虎感動大賞 supported by DAZN」 デイリースポーツが制定する、阪神で最もファンに感動を与えた選手に贈る賞。今シーズンからスポーツ・チャンネル「DAZN」が特別協賛となり、月間賞を新設。デイリースポーツ選考委員会が月間の記録、プレーのインパクトなどを考慮し、3選手を選出したのち、Twitter、阪神Vデイリー、デイリー読者クラブでアンケートを実施。読者のアンケート結果を参考に月間賞を決定し、紙面やウェブなどで発表する。シーズン終了後にはチーム成績も加味した上で年間賞を決める予定。今年の3、4月は青柳が受賞した。
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