阪神・矢野監督 執念の采配 大山にバント 甲子園どよめき!糸原ダメ押し打呼んだ

 「阪神6-1西武」(2日、甲子園球場)

 甲子園がどよめいた。2点差に迫られて迎えた七回の攻撃。無死一、二塁で打席に立った阪神・大山がバットを寝かせた。前夜には会心の3ランを、この日の五回にも右前打を放っている5番打者が送りバントの構え。場内は「え~」という声と、拍手が入り交じる異様な雰囲気となった。

 この采配がズバリと当たる。大山は2球目を三塁側へ転がして送りバントに成功し、2020年9月13日・広島戦(甲子園)以来、2年ぶりの犠打を記録。1死二、三塁とすると、続く糸原が一塁線を破る2点適時打で貴重な追加点を奪った。「悠輔がきっちり一発で送ってくれたので、絶対にかえしてやろうと。最高の追加点が取れたので良かった」。糸原は第1打席で10試合連続安打を決め、この適時打で猛打賞もマーク。完全に一時の不振を脱した。

 4点差に広げた、この2点が実に大きかった。6連戦の3戦目。湯浅、岩崎を休ませることができ、八回にもさらに1点を加え、翌日の試合に勢いをつけることもできた。

 この日は結局、計3個の犠打を記録。矢野監督は「普段やっていないのにね。しっかり決めてくれた」と大山に賛辞を贈り、「なかなか点取れない中で、こういう野球をやっていく必要がある」とうなずく。2日連続となった1番・島田、2番・中野、3番・近本から始まる新打線がこの日も機能。チームは今季最多&毎回&先発全員の17安打で快勝と明らかに打線に勢いが出てきている。

 3日からは新庄ビッグボス率いる、日本ハムを甲子園に迎え撃つ。糸原が「圧倒されないようにしっかり頑張ります」と気勢を上げれば、矢野監督も「注目が集まると思うけど、まずは自分たちの野球をしっかりやりきりたい」と誓った。投打がかみ合い出した今の阪神なら、きっと注目のカードでも勝ち越せる。

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