阪神・大山 3連勝呼ぶ神キャッチ!超美守&マー君撃ちV打でパ・リーグ首位楽天撃破

 6回、渡辺佳の左飛を好捕する大山(撮影・飯室逸平)
 6回、渡辺佳の左飛を好捕する大山(撮影・飯室逸平)
 6回、田中将(左)から先制適時打を放つ大山(撮影・山口登)
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 「阪神1-0楽天」(24日、甲子園球場)

 浜風に流され、左翼フェンス際に舞った打球をジャンプ一番つかみ取り、離さなかった。阪神・大山悠輔内野手(27)が六回2死一塁からの超美技で西勇を救い、直後の先制打で勝利をプレゼントした。交流戦開幕戦を2試合連続の完封勝利で飾り、今季2度目の3連勝。見事なマー君撃ちに拍手!

 日米通算185勝を挙げている田中将の前に猛虎の大山が立ちはだかった。中軸打者としてだけでなく、左翼守備でもチームに流れを呼び込むビッグプレー。3連勝、交流戦白星発進と文句なしのヒーローだ。

 虎の子の1点をたたき出した。六回2死一塁。3球目に中野が二盗に成功。カウント2-2からの5球目、高めに浮いたスライダーを中前にはじき返した。送球間に二塁を陥れると、ベース上で右膝をたたき、喜びを表した。

 「前の打席で悔しい思いをしていたし、何としても点を取りたい展開だった。とにかく必死に食らいついていきました」。四回2死三塁の先制機は初球を打ち上げ、一邪飛に倒れていたが、きっちり借りを返した。

 田中将からは昨年の敵地での対戦で先制の決勝2ランを放っている。レジェンド右腕に2年連続で黒星をつけたが「確かにすごい投手ですけど、試合が始まってそんな甘いこといくわけがない。ああいう大事なところで打てたのは良かった」と自らの仕事に集中した結果の殊勲打だった。

 打倒・田中将は自らの好守から生まれた。直前の六回2死一塁から渡辺佳の左翼フェンス際への飛球をラバー部分に激突しながらジャンプ一番好捕。西勇から最敬礼を受けた超美技だったが「試合が始まって(フェンスが)怖いと言っている人はいない。あれを捕るか、捕らないかでは天と地との差がある。しっかり捕れて良かったと思いますし、そのあとのヒットにつながって良かった」と振り返った。

 チームとしては今季初の1-0での勝利。僅差で勝ち切ったことに大きな意味がある。「何対何であろうと、最後に1点でも多く取って勝てればいい。まずは目の前の試合を一試合一試合、しっかり全員で戦っていければいい。勢いはこのままにしっかり反省はして、また明日頑張ります」と大山。この一勝から逆襲のビッグウエーブを巻き起こす。

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