【藤田平氏の眼】阪神 大事なのは自分の本拠地を知ることだ

 3回、中野拓夢(51)は打球を捕球できず(撮影・北村雅宏)
延長12回、中野は中山の打球をエラーする(撮影・山口登)
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 「阪神2-6巨人」(20日、甲子園球場)

 阪神は自分の本拠地の守り方を知らなくてはいけない。勝ち越しを許すきっかけとなった延長十二回、中野の失策をはじめ、あまりにも守備の乱れが目立つ試合だった。

 まず球足の緩いゴロは前に出て捕球することが大事だ。中野の失策は、前に出て捕球にいけば仮に捕り損なっても、前へ落とせばアウトにできる。待って捕ろうとした末の失策では打者走者を生かしてしまう。

 中野に関しては三回の守備も触れたい。丸が三塁後方へ打ち上げた飛球に勢いよく追いすぎた形になった。記録は左翼線二塁打。だが、甲子園の特徴として打ち上がった飛球は舞い戻るように落ちてくる傾向がある。さらに打球を見ながら追えば視界も揺れる。打球を見ずとも落下地点を予測できるまでになってほしい。

 また、六回無死二塁からウォーカーに遊撃内野安打を許した。三塁寄りのゴロだっただけに佐藤輝が捕りにいく方がいい。三塁手なら捕球からの流れで一塁へ送球できる。実際、中野と佐藤輝の意思疎通ができていなかったように映った。

 延長十回無死満塁は、併殺を取れた所を三塁・糸原が三塁ベースを踏まずに本塁へ送球。常に自分に打球が来ることを想定して準備しておかなければいけない。

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