阪神・佐藤輝 衝撃V弾「打った瞬間」確信 超特大!右翼バルコニー席へぶっ放した
「巨人2-3阪神」(29日、東京ドーム)
超特大弾に東京ドームがどよめいた。阪神・佐藤輝明内野手(23)が三回、先制の7号2ラン。菅野の直球をドンピシャのタイミングでとらえると、打球は右翼バルコニー席に飛び込んだ。これが決勝点となり、チームは今季初の4連勝。若き主砲のバットに引っ張られ、最下位の虎が上昇気流に乗ってきた。
驚がくの一振りから角度良く打ち上がった高弾道の放物線。打席内で余韻を楽しむかのように、背番号8が足を止めて白球を見つめる。「打った瞬間、行ったかなと。甲子園でもさすがに入っていた」。特大弾を確認し、ゆっくりとベース一周した。
どこまで飛ぶのかと、場内の誰もが打球の行方を追った。両軍無得点の三回2死一塁。1ストライクから菅野が内角高めに投じた143キロ直球を完璧に射抜いた。右翼方向へ高々と舞い上がった打球はバルコニー席へ到達。先発・青柳への援護射撃となる7号2ランが決勝点となった。
15日・巨人戦(甲子園)でも菅野から逆転2ランを放ち、チームに勝利をもたらした。昨年は無安打に抑え込まれた相手からの“2戦連発”に「成長ってことでいいでしょう」と満足げ。本人の言葉通り、2年目の進化をバッターボックスで証明している。
「(意識的に打球を飛ばすことは)いつでもできるので」と入団当初から飛距離には絶大な自信を持っていた佐藤輝。昨季も横浜スタジアムで場外弾を放つなどツボにハマれば特大弾を披露してきたが、一方で173三振を喫し、確実性が課題となっていた。
引っ張りで本塁打を打てる時が調子のバロメーターになるという佐藤輝。試合前のフリー打撃でも引っ張りの打球が多く「多少、詰まっても入ると思うし、ドームなのでそこは意識していました」と意図を説明。今季は7本中6本が右翼方向に記録し、うち4本は直球を捉えたもの。昨季後半戦のように振り遅れることも少ない。対戦の中で、確実性が磨かれているようだ。
それでも驚弾を放った佐藤輝に対し、矢野監督は「輝(佐藤輝)にしたら(飛距離は)普通なんじゃないの?」と言及。さらに高いレベルを求めている。
3連勝の青柳が投げた試合は全て打点を挙げ、チームの4連勝にも貢献しているが、自軍の借金は「12」と完済までの道のりは遠い。「まだまだ足りないので、勝ちます」と力強く言い切った佐藤輝のバットで、猛追への勢いを生み出していく。
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