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「日本でチャリティーをしたいんだけど」 阪神の某外国人選手家族のイイ話

 阪神ファンのボクにとって、不愉快(冬かい?)な季節がやってきた。でもシーズンオフは選手たちのチャリティーで心が温かくなることも多い。外国人選手も熱心で、元阪神のマット・マートン氏は退団後も来日して野球教室を開催、同じく元阪神のウィリン・ロサリオ氏も2018年の西日本豪雨で寄付をしてくれた。やっぱり外国人の僕は、助っ人のことを贔屓目で見てしまう。そして今回の話は、僕が運営しているウェブサイト(H-TEN)を通じて知り合いになった阪神のある外国人選手家族の行動です。

 10月のある日、その選手の奥さんから連絡があった。「日本でチャリティーをしたいんだけど、どこかニーズのあるところ、知らない?」。話を聞いて僕の頭には、関西のとある施設が浮かんだ。

 その施設とは、僕が教会で友人になったナットさん(彼も大の阪神ファン)が1年ほど前から関わるようになった児童養護施設。彼は教会のメンバーをそこに連れて行って、月2回ほど子供たちといろんな企画を行っていた。助っ人夫人に話を伝えると、寄付金だけでなく、子供向けのおもちゃや家具などもナットに手渡してくれた。

 ちょうどそのころ、児童養護施設は公園になる土地や遊具を購入したいと検討していたそうだ。子供たちをもっと自由に遊ばせてあげたかったけど、金銭的に余裕がなかったという。ところが助っ人からの寄付金に加えて、話を聞いて協力を申し出る実業家も現れ、今では資金が集まりそうな状況になりつつあるという。

 この話を聞いて僕は心がポッカポカになった。今年の阪神、ストーブリーグはあまり盛り上がりそうにない。密かに阪神移籍を期待していた大野雄大投手は早々に中日残留宣言をしたし…。野球では熱くなれそうにないからこそ、余計にこういう“イイ話”が心に染みた。

 僕はこの児童養護施設との繋がりを終わりにしたくないと思っている。可能であれば、来年以降、寄付してくれた助っ人や阪神に所属する他の外国人選手たちと施設を訪問して、子供たちに阪神グッズや野球教室を提供したいという夢を持ってます。能見篤史投手が幼稚園におもちゃを寄贈したり、鳥谷敬内野手(現ロッテ)が発展途上国にたくさんの靴を届けているように、阪神助っ人の児童養護施設訪問が恒例イベントになったら…冬でも心は温かく感じるはずです。

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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