阪神・ロハス また青柳援護弾 大声援を力にポール直撃トドメの3号3ラン

 7回、左翼ポール直撃の3ランを放つロハス
 7回、3ランを放ち大喜びで生還するロハス(右)=撮影・金田祐二
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 「ヤクルト0-6阪神」(22日、神宮球場)

 高々と舞い上がった白球を横目に一塁へとゆっくり走りだした。手応え十分。敵地の虎党を総立ちさせたのは、左翼ポールを直撃する鈍い金属音だった。トドメを刺す一撃。阪神・ロハスが初球の直球を完璧に仕留めた。

 「全部の打席でアグレッシブに行っていたけど、前の打席で3ボール1ストライクからうまく捉えることができなかったのが、悔しかった。青柳も良い投球をしていたので、1点でも多くと心がけていたよ」

 一ゴロに倒れた前打席の反省を生かしたのは七回。1点を加えなおも2死一、三塁の好機で来日初登板の2番手・コールと相対した。高めに浮いた真っすぐを迷わず強振し、大きくリードを広げる3号3ラン。前回、青柳が登板した15日・巨人戦でもダメ押し2ランを放っており、再び好投する右腕の背中を力強く押す一発だ。

 ベンチスタートもある中で、常に心がけるのは100%の準備。試合前練習では状態に応じて打球方向やバットを短く持つなど工夫して調整を行うこともある。

 来日2年目。昨年とは違いスタンドから注がれる多くの視線や大声援を力に変える。「ファンの人がいつも応援してくれている。負けているときも関係なく応援してくれているということはすごく伝わっている」。分厚い胸板、丸太のような二の腕に仲間から愛される陽気なロハスが、チームのために目の前にある重い扉を全身で開く。

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