阪神・才木 完全復活へ前進 術後最長5回6安打2失点 奪三振ゼロもMAX150キロ
「ウエスタン、阪神4-5中日」(12日、鳴尾浜球場)
復活に向けて順調な足取りだ。20年11月に右肘トミー・ジョン手術を受けた阪神・才木浩人投手が、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で術後最長となる5回を投げ6安打2失点。この日は最速で150キロを記録したことにも「バッターからしたら速さを感じていないんだろうなと。実戦の中で修正していかないと」と反省したが、また一歩前進した。
試合で投げられるからこそ、前向きな課題が見えた。1点リードの二回から2番手で登板し、いきなり150キロを記録したが失点。それでも三回から五回までは走者を出しながらも無失点と粘った。
六回には、直球の球速が145キロ程度まで落ちた中、2死二塁から渡辺に右翼線適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。球速低下の原因は、スタミナではなく体の使い方。「変に力が入ったりというのが結構あった」と試合の空気感の中での、投球フォームの再現性に課題を見いだした。奪三振もゼロだったが、術後の公式戦登板は今回でまだ3度目。改善の余地は十分だ。
予定の5回を投げきり、安藤2軍投手コーチは「明日(肘の状態を)見て、多分(リハビリ組を)外れると思う」と説明。経過が良ければ、今後は先発ローテの一角として調整を続ける。高卒2年目で6勝を挙げた期待の右腕。完全復活まであと少しだ。
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