阪神どん底も光 春の大山が2点打&2戦連続マルチ 開幕8戦連続Hで打率・357

 1回、先制打を放つ大山(撮影・田中太一)
 1回、大山(中央)は先制の2点適時安打を放ち、ナインから祝福を受ける(撮影・佐藤厚)
 北川コーチと話をする大山(撮影・田中太一)
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 「巨人5-4阪神」(2日、東京ドーム)

 あと1点が遠い。悪夢の8連敗を喫した中、勝利にかける執念を阪神・大山悠輔内野手(27)がバットで示した。初回の2点適時打で、2戦連続となる打点を記録するなど、マルチ安打で自身の開幕からの連続試合安打を「8」に伸ばした。次こそ、勝利を導きたい。

 白星が遠い中、大山が一筋の光をもたらした。初回1死満塁で迎えた第1打席。山崎伊の外角スライダーを振り抜いた。鋭く放たれた打球は左前への先制の2点適時打に。「やっぱりチームの流れが悪い中で、先制点というのは欲しかった」。普段はクールな男が右手を高く突き上げ、盛り上がるベンチの歓声に応えた。

 前夜は、3点ビハインドの九回に今季1号となる左翼への2ランをマークしており、これで2試合連続打点。「自分自身、得点圏のバッティングというのは1つの課題と言うか、自分で思うところもあるので。そういった意味では良かった」。得点を重ねられない今こそ、好機で背番号3の存在が際立つ。

 五回1死では左翼線二塁打を放ち、2試合連続のマルチ安打もマーク。「一人一人で(調子を)上げていければ、チーム全体としても上がってくると思う。ここで気持ちが落ちてしまったら、もっともっと悪い方向に行ってしまうと思うので」。気を吐き続け、打線の調子が上がるようにと、必死に鼓舞し続けている。

 今春のオープン戦では佐藤輝との4番争いに注目が集まった中、打率は1割台に終わり開幕は7番スタート。それでも、開幕してからここまで8試合連続安打を記録しており、打率は・357に。3月30日・広島戦(マツダ)からは5番に入り、佐藤輝の後ろを支えている。

 「143試合と考えたらまだまだ先は長いので。いいときもあれば悪いときもある。一人一人が頑張っていかなくてはいけない」

 不調だったとは言えマルテも離脱。チームとして苦しい状況には変わりないが、まだまだ下を向いていられない。長いトンネルの出口にチームを導くために、大山は快音を鳴らし続ける。

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