【岡田彰布氏の眼】阪神は絶対に勝たないといけない試合だった

 「阪神8-10ヤクルト」(25日、京セラドーム大阪)

 阪神は痛すぎる敗戦だ。今日は絶対に勝たないといけない試合だった。

 開幕投手の藤浪は序盤の内容からすると、5回を持つかどうかという球数だったが、7回まで投げてくれた。残り2回で5点差。点差は関係なく、勝てる時は勝ちパターンの投手をつぎ込み、勝ちきらないといけない。

 八回は斎藤が登板したが、1回も持たなかった。斎藤が悪いというよりも、そういう投手を「勝ちパターンでいける」という評価した判断が間違っていたということになる。

 首脳陣は開幕までにブルペンにいるメンバーで「勝ち試合」、「負け試合」で投げる投手をはっきり分けておかなければいけない。「誰が勝ちパターンとして投げてもいい」ではダメだ。今日の起用を見ると、今後に不安が残る。

 ケラーは梅野がカーブを多投させていたが、今のストレートではダメだという判断もあったのだろう。

 来日して実戦登板が少なく、未知数なのであれば、まだ使わなくてもよかった。クローザー候補として獲得したとはいえ、まだ代わりにならないのであれば、他の投手で補えばいい。だが、そういう投手も見当たらないというところに、救援陣の不安が露呈した。

 大量リードがあっても勝てないと、野手にもダメージが残る。いろんな意味で痛い試合となった。

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