阪神・矢野監督 熱く“宝物秘話”メッセージ「証しとしての優勝つかみ取りたい」
開幕前日の24日、練習前の全体ミーティング。矢野燿大監督(53)は“ラストシーズン”を前に約5分間、熱い思いの丈を選手らに伝えた。
その中で『宝物』と表現する写真の存在を明かした。就任1年目の2019年。1敗も許されない状況から6連勝で3位でのCS進出を決め、迎えたDeNAとのファーストS初戦。北條が七回に3ラン、八回に決勝の逆転2点三塁打を放ち、最大6点差をひっくり返した。殊勲の北條がガッツポーズを決める中、ベンチが歓喜に沸く瞬間を写した一枚である。
シーズンの優勝がなくなった後も、やれることを全力でやり切ってつかんだ試合での大逆転劇。その例を挙げながら「どんな気持ちで戦うか、どういう姿勢を見せていくかっていうのが俺は大事だと思っていた。3年間ずっと伝えてきたし、それを選手たちがやり切ってくれている」と満足そうにうなずく。
集大成を迎えた今、「めちゃくちゃいいチームになってくれている」と胸を張る。だからこそ「その証しとしての優勝を全員でつかみ取りたい」と力を込めた。野手の全力疾走、投手が打たれた後のバックアップ…今できる全力をやり抜く『俺たちの野球』を貫き通す。その先に歓喜の瞬間が待っていると信じ、矢野監督は最後のシーズンへ向かう。
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