阪神・ウィルカーソン、ジャパニーズドリームつかむ マイナー暮らし長くハングリー精神旺盛
阪神の新外国人、カイル・ケラー投手(28)=前パイレーツ=とアーロン・ウィルカーソン投手(32)=ドジャース傘下3A=が10日、兵庫県西宮市の球団施設で入団会見に臨んだ。
長髪&ひげがトレードマークのウィルカーソンはジャパニーズドリームを夢見た。米国ではマイナー暮らしが長く、メジャーでは通算14試合の登板にとどまる。「日本でプレーしたいという思いはここ何年か思っていた。米国でのキャリアが思うようにいかなかった部分もある。タイガースに感謝したいね!」。今年33歳を迎え、新天地での挑戦に心を踊らせた。
ハングリー精神おう盛な助っ人だ。大学時代にトミー・ジョン手術を経験。野球を続けるか悩んだ末、「後悔はしたくない」とリハビリを乗り越えてプレーを続けた。いばらの道を歩み、運命に導かれたのが日本だった。
マイナー通算127試合で先発を務め、制球力が自慢。直球、カーブ、チェンジアップ、スライダー系など球種も豊富だ。「打者の考え、スイングを読みながら投球を組み立てていく。そうやって打者と対戦することが楽しみなんだ」。3日の隔離期間を余儀なくされたがコンディションは上々。今後は2軍戦で実戦を重ね、1軍デビューを目指す。
広島などでプレーした友人のザガースキーから「お辞儀しろよ」と教わり、日本文化も予習済みだ。「相撲、レスリング、桜、いろいろ経験してみたい」。納豆にも早速挑戦し、たこ焼きに興味を示すなど、異国に適応する準備はできている。
「どんどんペースを上げてチームに貢献したい。それが楽しみでしょうがないんだ」。キアヌ・リーブス似でニックネームは“ウィルク”。独立リーグも経験した苦労人のサクセスストーリーが始まる。
◆アーロン・ウィルカーソン(Aaron Wilkerson)1989年5月24日生まれ、32歳。米国テキサス州出身。191センチ、95キロ。右投げ右打ち。投手。背番号52。カンバーランド大から独立リーグを経て、14年にレッドソックスと契約。17年にブルワーズでメジャーデビュー。20~21年はメジャー登板なし。昨季はドジャース3Aで23試合8勝5敗、防御率3・86。メジャー通算成績は14試合1勝1敗、防御率6・88。
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