阪神“近本塾”開講や 遠藤が弟子入り「体の使い方」優しくアドバイス

 阪神・近本光司外野手(27)が30日、“近本塾”を開いた。昨季最多安打のタイトルを獲得したリードオフマンに若手はせん望のまなざしだ。高卒3年目・遠藤から「体の使い方」について聞かれ、優しく手を差し伸べた。

 「僕が教えたというか、遠藤が持っている答えの中で引き出すという感じで、僕がこれをした方がいいというのは言わないです」

 遠藤は初めて1軍キャンプメンバーに選ばれた若手の有望株。自らの考えを一方的に伝えるのではなく、後輩の相談に乗った形だ。

 一方、木浪には的確な助言を送った。打撃の状態がいい時、悪い時を比較し「こういうふうに意識して、こうなったから良かったんちゃう?」。同学年で同期入団。“キナチカコンビ”として気心知れる仲だからこそ、気づいたことを伝えた。

 今キャンプには高卒2年目・高寺ら弟子入り志願者が続出中だ。今オフも近本の自主トレに参加したいと志願した選手がいたという。ただ、「野球しないんで辞めといた方がいいよ」とやんわり断って単独トレを敢行。2年連続、沖永良部島で汗を流し、キャンプへ仕上げてきた。

 「心配事はありますけど、例年よりマシ」と近本。チーム唯一のレギュラーとして若いナインの先頭に立つ。

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