阪神ドラ3桐敷 被災地にエールを 中学の修学旅行が神戸で震災学習「自分も頑張らないと」

 守備練習に汗を流す桐敷(撮影・飯室逸平)
 グラブを手にシャドウピッチングする桐敷(撮影・飯室逸平)
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 阪神ドラフト2位・鈴木勇斗投手(21)=創価大、同3位・桐敷拓馬投手(22)=新潟医療福祉大=が17日、鳴尾浜で行われた新人合同自主トレでそろって初のブルペン入り。立ち投げで20球を投げ込み、確かめた。両左腕は既に1軍キャンプ帯同が確実となっており、宜野座でのアピールに向けて着々と調整を進めていく。

 肌を突き刺すような寒風が吹きつける鳴尾浜。キャッチボールを終えた桐敷が、ブルペンへと向かった。鈴木とともに即戦力としての期待がかかる左腕。捕手を立たせたまま20球を投げ込んだ背番号47は、新たな発見と課題を口にする。

 「マウンドの硬さが思った以上に硬かったので驚きました」

 アマと比べてプロのマウンドが硬いという情報は事前に仕入れていた。それでも「想像以上の硬さ」に最初は困惑した。スパイクで足場を整え、感触を確かめながらの投球練習。「焦らず捕手のミットに集中して、シュート回転とか抜けるような感覚にならないように意識していました」。それでも初ブルペンで課題を確認できたことは、大きな収穫だ。

 さらに競争意識も抜群。投球練習中、隣で投げる森木の奥で投げていた鈴木のボールを可能な限りチェックした。「チラッと見てしまいますね。自然と焦ってしまうとは思います」と桐敷。開幕1軍を目指す上では身近なライバルとなるが「ぶれないように、ペースを崩さないようにやっていこうと思います」とマイペースで進めることを強調した。

 阪神・淡路大震災から27年となったこの日。埼玉県出身の左腕は、小5の時に経験した東日本大震災を脳裏に浮かべた。「東北ではないですけど関東も(震度)5強で大きく揺れましたし、その時のことは覚えています」。中学校の修学旅行で関西を訪れた際には、神戸で震災学習も行ったという。

 「当時の地震の映像とか大きさを見てすごいなと思いました」と心に刻まれていることを明かした桐敷。「そういうことを経験して自分も頑張らないとって思いましたし、そういう人たちにエールというか、そういうことができれば」。1・17のプロ初ブルペンから、ファンに勇気と希望を与えていく。

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